2017年8月21日

英BBC世界世論調査 2017 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本は3位

2014年を最後にしばらく行われていなかった英BBC恒例の「世界に良い影響を与えている国」の世界世論調査が復活したようで、2016年から2017年にかけて行われた最新の調査結果が先月の7月に公開されています。

調査概要
• 調査期間:2016年12月~2017年4月
• 対象:19か国の18,000人
• 調査機関:GlobeScan/PPC
• 質問形式:16の国と「EU / ヨーロッパ連合」を評価するために、回答者に肯定的か、否定的かを尋ねる方式

 

▼ こちらが今回の調査結果

BBC世界世論調査 2017 - Different Countries' Influence

 

今回の調査で「良い影響を与えている国」のトップとなったのはカナダ(61%)で、以下、2位 ドイツ(59%)、3位 日本(56%)、4位 フランス(52%)、5位 イギリス(51%)という順になっており、日本は前回調査の2014年の5位から3位に順位を上げています。なお、上位5か国は順位に変動はあったものの、前回調査の2014年と同じ顔ぶれという結果になっています。(カッコ内の数値はポジティヴ評価の割合)

上のグラフの右側に記された2014年の調査との比較を示す数値を見れば分かるように、前回の2014年の調査と比較して、今回の調査対象国の中でポジティヴ評価を最も上げた国は日本(49%から56%へ)で、ネガティヴ評価を最も下げた国も日本(30%から24%へ)という結果になっており、相対的に最も評価が上がった国が日本という調査結果になっています。

ただ、今回は日本での調査が行われていないので、日本人が各国をどのように評価しているのかという数値が見れないのが残念なところ。又、今回は日本同様、韓国でも調査が行われていないことから、前回の調査で中国と共に日本へのネガティヴの評価が多かった韓国での評価が加えられていないという点も、日本へのネガティヴ評価が減った要因のひとつかもしれません。

全体的な総括としては、調査結果のページの見出しに「Sharp Drop in World Views of US, UK: Global Poll」と記されていることから、グローバルな世論調査の観点では、アメリカ、イギリスの世界観における急激な落ち込みが見て取れる結果になったということのようです。

それでも、若干とはいえ、EU(ヨーロッパ連合)よりもイギリスへの評価の方が高い結果になっているのは注目点のひとつかと。

 

▼ こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2017 - Japan's Influence

 

なお、今回の調査で、日本が「良い影響を与えている」とした回答が多かった国は、オーストラリア(78%)、カナダ(77%)、フランス(74%)、ブラジル(70%)、アメリカとイギリス(65%)の順。

ちなみに、前回の2014年の調査で、日本が「良い影響を与えている」とする回答が多かった国は、ナイジェリア(72%)、インドネシア(70%)、ブラジル(70%)、アメリカ(66%)、イギリス(65%)の順でした。 

今回の調査で日本への評価が大きく上昇した国はといえば、まずはポジティヴとネガティヴの評価が前回と逆転した上に、日本へのネガティヴ評価が評価対象国の中で3番目に低い割合となったドイツ(2014年のポジティヴ評価:28% / ネガティヴ評価:46%) → (2017年のポジティヴ評価:50% / ネガティヴ評価:13%)。そして、ポジティヴ評価は上がり、ネガティヴ評価は下がるといったように全体の評価が良くなったオーストラリア(2014年のポジティヴ評価:59% / ネガティヴ評価:29%) → (2017年のポジティヴ評価:78% / ネガティヴ評価:17%)、カナダ(2014年のポジティヴ評価:58% / ネガティヴ評価:30%) → (2017年のポジティヴ評価:77% / ネガティヴ評価:12%)、フランス(2014年のポジティヴ評価:58% / ネガティヴ評価:34%) → (2017年のポジティヴ評価:74% / ネガティヴ評価:21%)、といった国が挙げられます。

日本への評価が大きく上昇したこれら4か国の共通点としては、移民に寛容な国といった印象があるのですが、ここ最近クローズアップされることも多い各国の移民対策、もしくは移民の問題といったものが何かしら要因として影響している部分もあるのでしょうか?

 

▼ 今回の調査で日本への評価が大きく上昇した国(前回行われた2014年の調査と比較)

BBC世界世論調査 2017 - 日本への評価が大きく上昇した国

 

一方、日本が「悪い影響を与えている」としたネガティヴ評価の数値を見てみると、中国で75%(前回90%)と、前回の調査に比べて数値的に減ってはいるものの、中国1か国が突出しているわけですが(先にも記したように、前回の調査で中国と共に「悪い影響を与えている」とする回答が圧倒的に多かった韓国(79%)では今回調査が行われていません)、中国以外の国の評価では「悪い影響を与えている」とする割合が「良い影響を与えている」とする評価を上回っている国は無く、他は全て「良い影響を与えている」とするポジティヴ評価が「悪い影響を与えている」とするネガティヴ評価を上回っています。

ただし、全体的には圧倒的にネガティヴ評価が多いながらも、中国での日本への評価も実は前回より良くなっています(2014年のポジティヴ評価:5% / ネガティヴ評価:90%) → (2017年のポジティヴ評価:22% / ネガティヴ評価:75%)。前回の調査ではポジティヴ評価が一桁台と極端に低かったとはいえ、今回の調査ではその数値が約4倍に上がっていることから、日本に対するポジティヴ評価の伸び率という点では中国がトップということになりますね(笑)。

中国で日本に対する評価が上がった理由としては、ここ2、3年で、日中両国間の何かが好転したという主だった要因も見つからないことから、具体的にこれだという答えは導き出せないのですが、考えられるとすれば、日本への中国人旅行客が増えた結果、良い印象を持つ割合が増えたということくらいでしょうかね。

逆に、日本への評価を下げた国を見てみると、全体的な評価は高いものの、インドネシア(2014年のポジティヴ評価:70% / ネガティヴ評価:14%) → (2017年のポジティヴ評価:57% / ネガティヴ評価:17%)と、ポジティヴ評価とネガティヴ評価の割合が拮抗する結果となったスペイン(2014年のポジティヴ評価:46% / ネガティヴ評価:30%) → (2017年のポジティヴ評価:39% / ネガティヴ評価:36%)がやや目立つといったところ。

 

■ 調査結果の詳細はこちら

A GLOBESCAN POLL FOR THE BBC (BBC WORLD SERVICE) (英語)
BBC WORLD SERVICE POLL (PDF / 英語)

 

 

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2017年8月17日

I NEED YOU 「アイ・ニード・ユー」 / F.R. DAVID (1983)

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (front): I Need You / F.R. David   Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (back): I Need You / F.R. David   Japanese 7 Inch Vinyl Single Record: I Need You / F.R. David

前回の「Words / ワーズ」に引き続き、今回も手持ちのシングル盤の中から F.R. デイヴィッドのシングル「I Need You / アイ・ニード・ユー」をピックアップ。

このシングル盤を買ったときのことはよく覚えていないのですが、ヨーロッパでは"Words" (1982) の後に、"Pick Up the Phone" (1982) 、"Music" (1983) といった曲がシングルとしてリリースされていたものの、日本ではこの"I Need You"が"Words"に続くシングルとして話題になっていたような記憶があります。日本ではCMソングとしても使われていましたからね。

ちなみに、この"I Need You"は、1982年リリースのファーストアルバム"Words"と、1984年リリースのセカンドアルバム"Long Distance Flight"の合間の1983年にシングルのみでリリースされた曲で、オリジナル・アルバムには未収録の曲ということになります。ただし、"Long Distance Flight"の日本盤にはこの"I Need You"も収録されていたようです。

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (front): I Need You / F.R. David

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (back): I Need You / F.R. David

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record (Label): I Need You / F.R. David

補足しておくと、このシングルに収録されているのは、時間表記が「3:11」のヴァージョンですが、本国のフランスをはじめ、ヨーロッパの国々でリリースされた12インチのシングルの方には、1分半ほど長いヴァージョン(時間表記は「4:42」)が収録されています。

▼ F.R. David - I Need You (7" Single Version - 3:11)

https://www.youtube.com/watch?v=eZqaBI1ppDE

▼ F.R. David - I Need You (Special Maxi Version - 4:42)

https://www.youtube.com/watch?v=5-QzTp-vli0

なお、コンピレーション・アルバム等には、これらとはまた違う「4:20」のヴァージョンが収録されていることが多いようです。

▼ F.R. David - I Need You (Long Version - 4:20)
https://www.youtube.com/watch?v=XKVVSCe_n30

TRACK LIST
Side A: I Need You / アイ・ニード・ユー
Side B: Porcelain Eyes / ポーセリン・アイズ

NOTES
• Format: 7-inch Vinyl Single Record
• 解説・歌詞付(対訳無し)
• Released in Japan

 

 

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Words 「ワーズ」 (1982) / F.R. David

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2017年8月13日

WORDS 「ワーズ」 / F.R. DAVID (1982)

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (front): Words / F.R. David   Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (back): Words / F.R. David   Japanese 7 Inch Vinyl Single Record: Words / F.R. David

1982年から1983年にかけてヨーロッパ全土を席巻するほどのヒットとなったのが、このチュニジア出身のフランス人シンガーソングライター、F.R. デイヴィッドの「Words / ワーズ」。

ヨーロッパの国々でチャート1位の大ヒットとなったこの曲、本国のフランスでは惜しくも2位止まりだったものの、フランス国内だけで100万枚のセールスを記録する大ヒットとなっています。

この"Words"がヨーロッパの国々でヒットしたのは秋から冬にかけてといったこれから寒さが増していくという時期でしたが、清涼感に満ちた透明感溢れるサウンドは、この暑い季節にもピッタリといった感じで、この曲を聴くだけで体感温度がいくらか下がるかのようでもあります。

音楽のスタイルとしてはヨーロッパの方だとシンセ・ポップというジャンルで語られることが多いようで、実際、シンセサイザーが印象的なサウンドといった感じですが、テクノのようなピコピコとしたサウンドではないので、F.R. デイヴィッドの声と相まって、どこか感傷的で切ない雰囲気がありますね。

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (front): Words / F.R. David

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (back): Words / F.R. David

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record (Label): Words / F.R. David

当時はラジオでも頻繁にこの曲が流れていた記憶があるので、恐らくは、ヨーロッパほどではないにしても、日本でも割とヒットしたのではないかと思います。実際、日本でリリースされた次のシングル「I Need You / アイ・ニード・ユー」と、それに続くシングル「Girl (You Are My Song) / ガール」がCMで使われたのはこの「Words / ワーズ」のヒットがあったからでしょうし、自分もこうしてシングル盤を買っていたわけですからね。

▼ F. R. David - Words

https://www.youtube.com/watch?v=D6NlidHs6bM

ちなみに、この"Words"がCMで使われることは無かったようですが、実はそっくりな曲がコカ・コーラのCMソングとして作られていたようですね。

▼ ディスク2の12曲目「Yes Coke Yes '83 秋 (初音盤化) 」を試聴してみてください。

コカ・コーラCMソング集 1962-89
http://www.hmv.co.jp/artist_Various_000000000000075/item_1962-89_1510012

TRACK LIST
Side A: Words / ワーズ
Side B: When The Sun Goes Down / ホエン・ザ・サン・ゴーズ・ダウン

NOTES
• Format: 7-inch Vinyl Single Record
• 解説・歌詞付(対訳無し)
• Released in Japan

• Singles Charts: Austria(1位) / Belgium(1位) / Denmark(1位) / Germany(1位)、Ireland(1位) / Italy(1位) / Norway(1位) / Spain(1位) / Sweden(1位) / Switzerland(1位) / France(2位) / Netherlands(2位) / UK(2位) / US(62位)
• Year-End Singles Charts: Belgium(1位) / Switzerland(1位)

 

 

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2017年8月10日

子供が描いた絵をアクセサリーやジュエリーにしたら・・・

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これらのネックレスは、トルコのイスタンブールにある「TasarimTakarim / タサリム・タカリム」というアクセサリー&ジュエリー工房で販売されているもので、子供が描いた絵を元に加工して作られたものです。

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このようなネックレスの他にも、子供が描いた絵を元に、様々なアクセサリーやジュエリー、オブジェといったものに加工して販売されているようですが、落書きのような微笑ましい子供の絵も、こうやってきちんと形にするとアート作品のような風合いになって面白いですね。

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▼ TasarimTakarim (Kids drawing jewelry & unique gifts from children's art)
https://www.etsy.com/shop/TasarimTakarim

▼ tasarimtakarim (instagram)
https://www.instagram.com/tasarimtakarim/

 

 

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2017年8月 4日

JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史 (2017)

JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)    JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)

こちらは、一月ちょっと前の6月末に突如出版されたジャパンの歴史を綴った単行本「JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史」。

本の内容としては、2015年にイギリスで出版された"A Foreign Place - The Biography (1974-1984)"の日本語版ということになるのですが、日本版では独自に、音楽雑誌「ミュージック・ライフ」の秘蔵写真や、過去に掲載されていたインタビュー記事が加えられた特別編集版となっています。

こういう本が発売されるということは、もしかしたらジャパンとして何かしら動きがあるのかとも思ったのですが、特段そういった動きというものは無いようなので、何かに連動して出版されたということではないみたいです。それにしても丸々一冊ジャパンの本が出版されようとは思ってもみなかったので驚きましたね。

本文の始まりである第1章の前には16ページの巻頭グラビアがあって、そこにはデビュー前の学生時代に家で練習している風景が写された貴重な写真があったりと、ファンにとっては本文と併せて興味深い一冊になっています。又、本文の中にも所々で写真が掲載されており、自分自身は初めて見る写真も多く、特にミック・カーン亡き今となっては、これらの写真を眺めるだけでも感慨深いものがあります。ただ、一言だけ言わせてもらえれば、表紙の写真にはロブ・ディーンも加えてほしかったなと。

本文の方は、生い立ちからメンバーの出会い、ジャパン結成に至るまでの経緯。そして、ロブ・ディーン本人が語る脱退の真相や、スティーヴ・ジャンセンの日記に記された「Tin Drum / 錻力の太鼓」のレコーディング中のエピソードといったものから、はたまた、ポール・マッカートニーやデュラン・デュランとの意外な交流など、今までほとんど知られることが無かったバンドの実像や実態が明かされています。解散の舞台裏を語ったメンバー全員のインタビュー記事も、当時を知らないファンや、当時見逃していたファン、そして、当時読んでいたかも知らないけど忘れてしまっていたような感じがする自分のような人達にも見逃せないものだと思います。

JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)    JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)    JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)

この「JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史」は、日本で初めて出版されたジャパンの評伝であり、バイオグラフィ本らしいですが、もしかしたら、これが最初で最後かもしれないし、本の内容からして発行部数もそれほど多くはないと思われるので、ファンの人は元より、ジャパンと共に青春時代を過ごしたというかつてファンだったという人もこの機会に購入して、当時の自分を重ねて思い起こしてみるのはいかがでしょうか。

私自身は、2011年に出版された「ミック・カーン自伝」の方も購入しているので、そこでミック自身が語っていたことを裏付けるようなエピソード(例えば、"Quiet Life"と"Gentlemen Take Polaroids"の製作に携わったプロデューサーのジョン・パンターが、作曲者にデヴィッド・シルヴィアンの名前しか表記されていないことを不思議に思っていたといったこと)があったり、その「ミック・カーン自伝」で語られていた出来事が、この本ではまた違う立場の人による視点で取り上げられていることにより、人それぞれに様々な見解があるのだということを知ることができたのも良かったですね。

それと、当時のファンのことを考えてのことだと思われますが、本文にあるアルバムや曲のタイトルは原題に加えて邦題も並べて表記してあるので、当時、ジャパンに抱いていたイメージとその時代の雰囲気が蘇ってくるようで、これが中々良いんですよね。

なお、この本については、本の出版に携わった方が5回にわたって「JAPAN本制作日記」というかたちで記事を書かれているので、こちらも併せて読むと、より興味深くこの本を味わうことができると思います(実際、自分がそうでしたから)。

▼ JAPAN本制作日記 1
http://blog.livedoor.jp/akikomima/archives/51838736.html

JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)

CONTENTS
• 第1章 出会いとはじまり
• 第2章 真夜中を突っ走れ
• 第3章 曖昧な選択肢を手中に
• 1978年日本初登場インタビュー
• 第4章 アルファヴィル
• 第5章 1980
• 第6章 1980 2
• 1980年対談 デヴィッド・シルヴィアン&坂本龍一
• 第7章 アートと派閥
• 第8章 錻力の太鼓
• 第9章 バーニング・ブリッジズ
• 第10章 歓待の声
• 1982年解散報道~メンバー全員インタビュー
• 終章 終わりなき愛を夢見て
• ディスコグラフィ
• パーソナル・アンケート

NOTES
• 単行本(320ページ)
• 出版社:シンコーミュージック
• 発売日:2017年6月29日(日本語特別仕様版)
• 寸法:25 x 21 x 3cm(A4変型判)
• 価格:¥3,700+税(税込み¥3,996)

 

 

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