EAGLES/THEIR GREATEST HITS 1971-1975 (1976) & EAGLES GREATEST HITS VOLUME 2 (1982) / EAGLES
Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975
私が初めて買ったイーグルスのアルバムは"Hotel California"だったのですが、その次に買ったのが、この"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"でした。当時はまだCDも無かった時代でしたので、買ったのはレコード盤だったわけですが、手持ちのCDにはLPレコードと同じ解説書があきらかに縮小コピーと分かるかたちで封入されていたので、恐らくはこのCDもアルバムがCD化されてから間もない時期に買ったのではないかと思います。
ということで、解説書には、オリジナルメンバーのバーニー・レドンが脱退したことや、ジョー・ウォルシュが加わった次作が楽しみだといった当時の状況が記されており、読み返してみると、どこか懐かしくもあります。
さて、この"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"、ビルボードチャートでは1位を記録し、現在までに2,900万枚の売り上げ(2006年にRIAAより「29x Multi Platinum」が認定されている)を誇るベストセラーアルバムとなっています。そして、この"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"こそがアメリカで最も売れたアルバムとして歴代セールスNo.1の座に長いこと君臨していたのでした。
※ 補足
RIAA (Recording Industry Association of America) / アメリカレコード協会
ただ、現在ではマイケル・ジャクソンの"Thriller"も、この"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"と並ぶ「29x Multi Platinum」の認定を"RIAA"より受けており、トップの座は激戦になっているようです。
状況的には"Thriller"に比べると、この"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"の方がどうも不利のように思えるので、もしかしたらこれから先は徐々に差をつけられていくのではないかという気もします。と言うのも、このグレイテスト・ヒッツは大ヒットアルバム"Hotel California"のひとつ前にリリースされたアルバムなので、当然のことながら、"Hotel California"と次作の"The Long Run"に含まれるヒット曲は収録されていないばかりか、収録曲も全10曲と、CDとしてはやや少ない印象もあり、アルバムとしての価値は薄れているようにも感じるからなんですよね。更にはボリューム満点のベストもその後にリリースされていますし、なお更、このアルバムの存在意義も無くなってきているようにも思えます。
しかしながら、"RIAA"の記録を見てみると、さすがに鈍くはなっているものの、これが意外と売れ続けているんですよね。ちなみに以下が直近の記録です。
· 2006年 - 29x Multi Platinum
· 2002年 - 28x Multi Platinum
· 2000年 - 27x Multi Platinum
· 1999年11月 - 26x Multi Platinum
· 1999年1月 - 25x Multi Platinum
· 1997年 - 24x Multi Platinum
· 1995年 - 22x Multi Platinum
なお、収録曲は"Desperado"を除き、シングルとしてリリースされた楽曲で構成されています。以下はビルボードチャートでの順位。
1. Take It Easy (12位) / 2. Witchy Woman (9位) / 3. Lyin' Eyes (2位) / 4. Already Gone (32位) / 6. One Of These Nights (1位) / 7. Tequila Sunrise (64位) / 8. Take It To The Limit (4位) / 9. Peaceful Easy Feeling (22位) / 10. The Best Of My Love (1位)
TRACK LIST
1. Take It Easy /
2. Witchy Woman /
3. Lyin' Eyes /
4. Already Gone /
5. Desperado /
6. One Of These Nights /
7. Tequila Sunrise /
8. Take It To The Limit /
9. Peaceful, Easy Feeling /
10. Best Of My Love
1. テイク・イット・イージー / 2. 魔女のささやき / 3. いつわりの瞳 / 4. 過ぎた事 / 5. ならず者 / 6. 呪われた夜 / 7. テキーラ・サンライズ / 8. テイク・イット・トゥ・ザ・リミット / 9. ピースフル・イージー・フィーリング / 10. 我が至上の愛
NOTES
• Tracks 1, 2, 9 (Eagles-1972) / Tracks 5, 7 (Desperado-1973) / Tracks 4, 10 (On the Border-1974) / Tracks 3, 6, 8 (One of These Nights-1975)
• Lead Vocals: Tracks 1, 3, 4, 7, 9 (Glenn Frey) / Tracks 2, 5, 6, 10 (Don Henley) / Tracks 8 (Randy Meisner)
• US Albums Chart (Billboard) - 1位 / UK Albums Chart (The Official Charts Company) - 2位
• CD発売日:1989年6月10日
• 解説・歌詞付(対訳無し)
Eagles Greatest Hits Volume 2
そして、こちらがバンド解散後の1982年にリリースされた"Eagles Greatest Hits Volume 2"です。"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"とは曲のダブリが無いものの、全10曲中、8曲が"Hotel California"と"The Long Run"からの選曲で、残りは"After the Thrill Is Gone"が"One of These Nights"から、そして"Seven Bridges Road"が"Eagles Live"からと、やや偏った構成になっています。ただ、大ヒットアルバム"Hotel California"の収録曲が含まれていることから、"Eagles/Their Greatest Hits 1971-1975"と比べても遜色無い内容になっています。
ビルボードチャートでは52位と、イーグルスのアルバムとしては、やや低調だったものの、2002年には"RIAA"より「11x MULTI PLATINUM」が認定されていることからも分かるように、長い時間をかけて売れ続けているようです。ちなみに日本のオリコンチャートでは1位を記録しています。
収録曲は"Victim Of Love"と、"The Sad Cafe"、"After The Thrill Is Gone"の3曲を除き、シングルリリースされた曲で構成されています。 個人的には1978年にシングルのみでリリースされた"Please Come Home For Christmas"(米18位)が加えられても良かったように思うのですが、まぁ、カヴァー曲でもありますし、上記3曲の中からどれかが削られるのであれば、これでいいのかなとも思います。
収録曲のチャート成績は以下のとおり。
1. Hotel California (1位) / 2. Heartache Tonight (1位) / 3. Seven Bridges Road (Live) (21位) / 6. Life In The Fast Lane (11位) / 7. I Can't Tell You Why (8位) / 8. New Kid In Town (1位) / 9. The Long Run (8位)
そして、こちらが"Eagles Greatest Hits Volume 2"の"RIAA"に於ける直近の記録。
· 2002年 - 11x Multi Platinum
· 2001年 - 10x Multi Platinum
· 1997年 - 9x Multi Platinum
なお、アルバムの最後にはクレジットがされていない約1分のスタジオセッションがシークレット・トラックの様なかたちで収録されています。現在リリースされているCDがどうなっているかは分かりませんが、私が持っているこのCDには、トラック割りされずに、ラストの"After The Thrill Is Gone"のトラックに含まれています。それでも、たしかレコード盤も同様に分割されずに収録されていたと思います。何せ、このアルバムをレコードとして買った当時の私は、、ジャケットや解説には何の表記もされていなかったことから、この部分も"After The Thrill Is Gone"の曲の一部だとずっと思っていましたからね。ちなみに、こちらのCDの解説書もLPレコード時代と同じものです。
TRACK LIST
1. Hotel California /
2. Heartache Tonight /
3. Seven Bridges Road (Live) /
4. Victim Of Love /
5. The Sad Cafe /
6. Life In The Fast Lane /
7. I Can't Tell You Why /
8. New Kid In Town /
9. The Long Run /
10. After The Thrill Is Gone
1. ホテル・カリフォルニア / 2. ハートエイク・トゥナイト / 3. セヴン・ブリッジズ・ロード / 4. 暗黙の日々 / 5. サッド・カフェ / 6. 駆け足の人生 / 7. 言いだせなくて / 8. ニュー・キッド・イン・タウン / 9. ロング・ラン / 10. アフター・ザ・スリル・イズ・ゴーン
NOTES
• Tracks 10 (One of These Nights-1975) / Tracks 1, 4, 6, 8 (Hotel California-1976) / Tracks 2, 5, 7, 9 (The Long Run-1979) / Tracks 3 (Eagles Live-1980)
• Lead Vocals: Tracks 1, 4, 5, 6, 9 (Don Henley) / Tracks 2, 8 (Glenn Frey) / Tracks 3 (Eagles) / Tracks 8 (Timothy B. Schmit) / Tracks 10 (Glenn Frey & Don Henley)
• US Albums Chart (Billboard) - 52位
• CD発売日:1989年6月10日
• 解説・歌詞付(対訳無し)
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