UNDER THE COVERS Vol. 2 / MATTHEW SWEET AND SUSANNA HOFFS (2009)
「Matthew Sweet / マシュー・スウィート」と「Susanna Hoffs / スザンナ・ホフス」のカヴァーアルバム第2弾となるのが、こちらの"Under The Covers Vol. 2"。
"Vol. 2"が出たということは、"Vol. 1"が好評だったんでしょうかね。ただ、前作のタイトルには既に"Vol. 1"と記されていたので、もしかしたら予め予定されていたのかも?なんてことを思ったりもしたのですが、でも、"Vol. 1"がリリースされたのは3年前の2006年ですからね・・・。まぁ、この辺りの経緯については全く分からないのですが、昨年(2013年)の11月には"Vol. 3"もリリースされているので、割と好評だったんじゃないかと思います。
ただ、そうは言っても、私自身は"Vol. 1"は持っていないんですよね。何で、こちらの"Vol. 2"は買ったのかといえば、知ってる曲が比較的多かったからで、"Vol. 3"も知っている曲が多かったら購入していたのかも知れませんが、知らない曲ばかりだったので、今のところはこちらもまだ購入していません。
このアルバムの購入層はといえば、多くはマシュー・スウィートかスザンナ・ホフスのファンということになるかと思うのですが、私は後者の方で、正直、マシュー・スウィートについては殆ど何も知らずに購入しました。
ちなみに、"Vol. 1"では'60年代の楽曲が中心のカヴァーアルバムでしたが、"Vol. 2"は'70年代の楽曲を中心にセレクトされています。
アルバムにはゲスト・ミュージシャンとして、3曲目の"Second Hand News"では、フリートウッド・マックのメンバーで、この曲の作者でもあるリンジー・バッキンガムがギターで参加。又、8曲目のイエスのカヴァー曲"I've Seen All Good People: Your Move / All Good People"では、そのイエスのメンバーだった"Steve Howe"がギターで参加。そして、16曲目のジョージ・ハリスンのカヴァー曲"Beware Of Darkness"では、ジョージ・ハリスンの息子であるダーニ・ハリスンがギターで参加しています。
私自身は、知っている曲が比較的多かったということもあり、比較的安心して楽しめるアルバムでもあったわけですが、曲順に関しては、個人的な好みで並び替えて聴いています。まぁ、並び替えといっても、概ね、前半に好きな曲を集めているだけなのですが、1曲目は、バングルスでとりあげても全く違和感が無い印象もあるブロンディーの"Dreamin'"、2曲目が、エリック・カルメンが在籍していたラズベリーズの"Go All The Way"、3曲目が、エリック・クラプトンが在籍していたデレク・アンド・ザ・ドミノスの"Bell Bottom Blues"、そして4曲目は、デヴィッド・ボウイがモット・ザ・フープルのために書いた"All The Young Dudes"といった感じです。ただし、オリジナルの曲順でも"Bell Bottom Blues"と"All The Young Dudes"は、3曲目と4曲目といった具合に続いており、このロッカ・バラードが続く流れは、このアルバムでも気に入っている部分でもありますね。
余談ではありますが、そのロッカ・バラードの"All The Young Dudes"に関していえば、私が初めてこの曲を知ったのは、1992年に行われた フレディ・マーキュリー追悼コンサート (Freddie Mercury Tribute Concert) において、この曲がモット・ザ・フープルのメンバーだったイアン・ハンターとミック・ロンソン、それにデヴィッド・ボウイが加わって披露されたライヴ・ヴァージョンでして、この時から良い曲だなとは思っていたのですが、まさか、この曲をこうした形で聴くようになるとは思ってもみませんでしたね。
アルバムには、その他にも、カーリー・サイモンや、ロッド・スチュワート、"IF"でお馴染みのブレッドに、ジョン・レノンといった日本でも知名度が高い有名どころのカヴァーも収録されています。自分の場合は、カーリー・サイモンの"You're So Vain"なんかは知らないと思っていたら聞き覚えのある曲でしたし、70年代の洋楽を聴いていた人には割と取っ付きやすいのではないかと思います。
日本盤のボーナストラックについて言えば、先にも述べたように、自分のプレイリストでは1曲目に持ってきているブロンディのヒット曲"Dreamin'"がスザンナのヴォーカルと上手くマッチしている感じで好きですね。他にも、このボーナス・トラックの中からは、ニック・ロウが在籍していたブリンズリー・シュウォーツの"(What So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding"(後にエルヴィス・コステロ & ジ・アトラクションズがカヴァー)や、ジェームス・テイラーの"You Can Close Your Eyes"といった曲はプレイリストの前半部分に持ってきています。
ただ、この日本盤CD、歌詞も対訳も付いてないのがちょっと残念。
なお、日本盤には5曲のボーナス・トラックが収録されていますが、"iTunes Store"などの音楽配信サイトでは、日本盤収録の5曲に、更に5曲を加えた計10曲のボーナス・トラック入りの"Deluxe Edition"も配信限定でリリースされています。
▼ Matthew Sweet and Susanna Hoffs - Dreaming
https://www.youtube.com/watch?v=8PIIcFcq1Yk
▼ Matthew Sweet and Susanna Hoffs - Go All The Way
https://www.youtube.com/watch?v=uhNKtrXjs4c
▼ Matthew Sweet and Susanna Hoffs - Bell Bottom Blues
https://www.youtube.com/watch?v=lZBvG65daWQ
▼ Matthew Sweet and Susanna Hoffs - All The Young Dudes
https://www.youtube.com/watch?v=EqyNcMOMjso
▼ Matthew Sweet and Susanna Hoffs - You're So Vain
https://www.youtube.com/watch?v=_gG-0FoPVRs
TRACK LIST (Japan Edition)
2. Go All The Way [Raspberries]
3. Second Hand News [Fleetwood Mac]
4. Bell Bottom Blues [Derek and the Dominos]
5. All The Young Dudes [Mott the Hoople]
6. You're So Vain [Carly Simon]
7. Here Comes My Girl [Tom Petty and the Heartbreakers]
8. I've Seen All Good People: Your Move / All Good People [Yes]
9. Hello It's Me [Todd Rundgren]
10. Willin' [Little Feat]
11. Back Of A Car (Big Star]
12. Couldn't I Just Tell You [Todd Rundgren]
13. Gimme Some Truth [John Lennon]
14. Maggie May [Rod Stewart]
15. Everything I Own [Bread]
16. Beware Of Darkness [George Harrison]
Bonus Tracks:
17. (What So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding [Brinsley Schwarz]
18. Killer Queen [Queen]
19. I Wanna Be Sedated [Ramones]
20. Dreamin' [Blondie]
21. You Can Close Your Eyes [James Taylor]
NOTES
• Matthew Sweet - Vocals, Guitars, Bass, Ukulele, Tabla Drums, Percussion, Piano, Organ, Mellotron, Electric Harpsichord• Susanna Hoffs - Vocals, Guitar, Percussion
Guest Musicians:
• Lindsey Buckingham - Guitars (Guitars, Lead Guitar) on "Second Hand News"
• Steve Howe - Guitars (Portuguese 12 String Acoustic Guitar, Electric Lead Guitar) on "I've Seen All Good People: Your Move / All Good People"
• Dhani Harrison - Guitars (Acoustic and Electric Guitars) on "Beware of Darkness"
Tracks 17-21: Japan Only Bonus Tracks
関連記事
▶ Someday (2012) / Susanna Hoffs
▶ Some Summer Days (2012) / Susanna Hoffs
ブロンディのベストアルバム(「Dreaming / ドリーミン」を収録)
▶ Greatest Hits (2002) / Blondie
ラズベリーズのベストアルバム(「Go All the Way / ゴー・オール・ザ・ウェイ」を収録)
▶ Raspberries' Best - Featuring Eric Carmen (1976) & The Very Best Of Raspberries (2006) / Raspberries
ロッド・スチュワートのベストアルバム(「Maggie May / マギー・メイ」を収録)
▶ The Best of Rod Stewart 「ベスト・オブ・ロッド・スチュワート」 (1989) / Rod Stewart
« OMEGA 「オメガ」 / ASIA (2010) | トップページ | HEAVEN ON EARTH TOUR 2014 IN JAPAN - STICKER SHEET / BOSTON (2014) »
「音楽 (全てのカテゴリー)」カテゴリの記事
- HAMMERSMITH LIVE '83 「ハマースミス・ライヴ '83」 [VHS] / THE MICHAEL SCHENKER GROUP (1984)(2021.04.03)
- LIVE IN COLOMBIA 「ライヴ・イン・コロンビア」 [2CD] / THE ALAN PARSONS SYMPHONIC PROJECT (2016)(2021.03.03)
- 日本でも良く知られる懐かしの海外の曲 (PART 9/10)(2021.03.24)
- LA BOUM & LA BOUM 2 ~ 日本盤シングル3枚「愛のファンタジー / 永遠のファンタジー / 恋する瞳」 (1980 / 1982)(2021.02.12)
「音楽 (K) (L) (M) (N) (O)」カテゴリの記事
- HIROKO NAKAMURA PLAYS CHOPIN FAVORITES 「“幻想即興曲” 中村紘子ショパン名曲集」 / HIROKO NAKAMURA (1984)(2020.08.05)
- THE SINGLES 「ザ・シングルス」 [3CD] (初回生産限定仕様) / CHISATO MORITAKA 「森高千里」 (2012)(2020.02.07)
- ESSENTIAL / KIM CARNES (2011)(2019.10.25)
- IMMIGRANT SONG 「移民の歌」 / LED ZEPPELIN (1970)(2018.07.09)
- KAMA-SUTRA 「カーマ・スートラ」 / MICHEL POLNAREFF (1990)(2018.05.04)
「音楽 (BANGLES)」カテゴリの記事
- TEAR OFF YOUR OWN HEAD (IT'S A DOLL REVOLUTION) [MINI ALBUM] / THE BANGLES (2003)(2020.11.05)
- UNDER THE COVERS Vol. 2 / MATTHEW SWEET AND SUSANNA HOFFS (2009)(2014.10.18)
- MANIC MONDAY - THE BEST OF THE BANGLES (2007) & DEFINITIVE COLLECTION (2003) / BANGLES(2013.01.21)
- ETERNAL FLAME - PERFECT BEST (2009) & STAR BOX (1993) / BANGLES(2013.01.16)
- SOME SUMMER DAYS / SUSANNA HOFFS (2012)(2012.09.27)
« OMEGA 「オメガ」 / ASIA (2010) | トップページ | HEAVEN ON EARTH TOUR 2014 IN JAPAN - STICKER SHEET / BOSTON (2014) »
コメント