音楽 (BAY CITY ROLLERS)

2020年6月19日

GOLD [3CD] / BAY CITY ROLLERS (2019)

Album Cover (front): Gold / Bay City Rollers   Album Cover (back): Gold / Bay City Rollers   Album Cover (inside): Gold / Bay City Rollers

こちらはベイ・シティ・ローラーズの3枚組ベストアルバム"Gold"。ベイ・シティ・ローラーズのベストアルバムと言えば過去にも数多くリリースされていますが、この"Gold"は3枚組ということもあり、通常のベストアルバムには中々収録されることがない曲が数多く収録されているのが特徴。

その他の主だった特徴を挙げておくと、まずは、「ディスク 1」の1曲目"Remember (Sha La La La)"はヴォーカルがレスリー・マッコーエンではなく、ノビー・クラークがヴォーカルをとるオリジナル・ヴァージョンだということ。ベイ・シティ・ローラーズの人気に火が付いたのがレスリー加入後だったことを考えると、これについては残念に思う人も多いのかもしれません。ただし、逆に「ディスク 1」の10曲目"Saturday Night"と11曲目の"Keep On Dancing"はノビー・クラークのオリジナル・ヴァージョンではなく、どちらもレスリーのヴォーカル・ヴァージョンが収録されています。ちなみに、「ディスク 3」の5曲目"Dedication"もイアン・ミッチェルではなく、レスリーのヴォーカル・ヴァージョンの方が収録されています。

そして、日本では独自にシングルとしてリリースされた曲だったこともあってか、過去には日本で企画され日本のみでリリースされたベストアルバム「Bay City Rollers Memorial / サタデイ・ナイト ~ ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」に収録されていたことはあったものの、海外で企画されたベストアルバムでは中々収録される機会がなかった"My Teenage Heart"が収録されているのもこのベストの特徴のひとつと言えるのではないかと。ただし、"Bay City Rollers Memorial"に収録されていたのはステレオ・ヴァージョンでしたが、このアルバムに収録されているのはモノラル・ヴァージョン。

又、「ディスク 1」の7曲目"Summerlove Sensation"と「ディスク 2」の3曲目"Give A Little Love" は共にストリングス無しのヴァージョンが収録されています。

他にも、シングル・ヴァージョンで収録されることが多い「ディスク 3」の3曲目"Yesterday's Hero"はアルバム・ヴァージョンが収録されており、逆に「ディスク 3」の14曲目"All Of The World Is Falling In Love"はシングル・ヴァージョンが収録されています。

ただし、アルバムには"Saturday Night"、"Keep On Dancing"、"Dedication"の3曲のみ「Les McKeown Version」の表記がしてあるだけで、その他については自分が気付いた範囲で書き記したものなので、もしかしたら他にも気付いていない部分があるかもしれません。

更に付け加えておくと、「ディスク 3」の後半には、コンピレーションアルバムでは無視されることも多い1978年発表のレスリー・マッコーエンが在籍した最後のアルバム「Strangers in the Wind / 風のストレンジャー」(日本のオリコン・アルバム・チャートでは5位を記録)から実に7曲もが収録されています(11曲目~17曲目)。調べてみると、日本では、このアルバムからのシングル"Where Will I Be Now"(邦題は「愛はいつまでも」)はラジオの洋楽チャート番組では数週間にわたって1位を記録していたようなので、この曲が収録されているのも日本のファンの人達には嬉しいところではないかと。なお、先にも記したように"All Of The World Is Falling In Love"はシングル・ヴァージョンの方が収録されています。

 

Promo Sticker: Gold / Bay City Rollers   CD-1: Gold / Bay City Rollers   CD-2: Gold / Bay City Rollers   CD-3: Gold / Bay City Rollers

 

■ ちなみに、英3位のヒットとなった"Summerlove Sensation"は、その後、フランス語の歌詞で書かれたカヴァーをシルヴィ・ヴァルタンがシングルとしてリリース(1977年)し、フランスではシングル・チャートの1位を記録しています。

▼ Sylvie Vartan - Petit Rainbow
https://www.youtube.com/watch?v=tmQbq5EDISc

■ 一方、日本では、後に一世を風靡するほどの人気を得ることになる女性デュオ、ピンク・レディーが、デビューアルバム「ペッパー警部」(1977年リリース)に於いて、ベイ・シティ・ローラーズの曲6曲を日本語でカヴァー(LPレコードのB面が全てベイ・シティ・ローラーズのカヴァーで占められていた)。それにしてもなんとも大胆不敵というか、まぁ、これについては、この当時の日本に於けるベイ・シティ・ローラーズの人気と影響力の高さを示す出来事のひとつだったとも言えるのではないかと。

なお、同年にリリースされたピンク・レディー初のライヴアルバム「チャレンジ・コンサート」にもベイ・シティ・ローラーズのカヴァーが冒頭から5曲(メドレーを含む)収録されています。

▼ ピンクレディー・チャレンジ・コンサート (Side A)
https://www.youtube.com/watch?v=9Af09hpY6gk

 

TRACK LIST

[DISC ONE]
1. Remember (Sha La La La) / 2. Shang-A-Lang / 3. Angel / 4. Ain't It Strange / 5. Jenny Gotta Dance / 6. Are You Ready For That Rock & Roll / 7. Summerlove Sensation / 8. All Of Me Loves All Of You / 9. The Bump / 10. Saturday Night [Les McKeown Version] / 11. Keep On Dancing [Les McKeown Version] / 12. Once Upon A Star / 13. Let's Go / 14. Marlina / 15. My Teenage Heart / 16. Rock And Roll Honeymoon

[DISC TWO]
1. Bye Bye Baby / 2. It's For You / 3. Give A Little Love / 4. She'll Be Crying Over You / 5. I Only Wanna Dance With You / 6. Don't Stop The Music / 7. Too Young To Rock And Roll / 8. Wouldn't You Like It / 9. Love Is / 10. Eagles Fly / 11. Maybe I'm A Fool To Love You / 12. Money Honey / 13. Maryanne / 14. Love Me Like I Love You / 15. Mama Li / 16. Let's Pretend / 17. You're A Woman

[DISC THREE]
1. I Only Wanna Be With You / 2. Rock 'N Roller / 3. Yesterday's Hero / 4. Rock 'N Roll Love Letter / 5. Dedication [Les McKeown Version] / 6. You Made Me Believe In Magic / 7. The Way I Feel Tonight / 8. Don't Let The Music Die / 9. Love Power / 10. It's A Game / 11. Another Rainy Day In New York City / 12. Every Tear I Cry / 13. When I Say I Love You (The Pie) / 14. All Of The World Is Falling In Love / 15. If You Were My Woman / 16. Strangers In The Wind / 17. Where Will I Be Now

 

Tracklist - Album Cover (back): Gold / Bay City Rollers

 

NOTES

• DISC ONE: Track 1 "Remember (Sha La La La)" - ノビー・クラークのヴォーカル・ヴァージョン
• DISC ONE: Track 7 "Summerlove Sensation" - ストリングス無しのヴァージョン
• DISC ONE: Track 10 "Saturday Night" - レスリー・マッコーエンのヴォーカル・ヴァージョン
• DISC ONE: Track 11 "Keep On Dancing" - レスリー・マッコーエンのヴォーカル・ヴァージョン
• DISC ONE: Track 15 "My Teenage Heart" - モノラル・ヴァージョン
• DISC TWO: Track 3 "Give A Little Love" - ストリングス無しのヴァージョン
• DISC THREE: Track 3 "Yesterday's Hero" - アルバム・ヴァージョン
• DISC THREE: Track 5 "Dedication" - レスリー・マッコーエンのヴォーカル・ヴァージョン
• DISC THREE: Track 14 "All Of The World Is Falling In Love" - シングル・ヴァージョン

• Label: Crimson
• Made in the EU (Import)
• 発売日:2019/10/25

 

▼ Bay City Rollers - Bye Bye Baby (German TV Show 1975)

https://www.youtube.com/watch?v=lALRLsBomR0

 

▼ Bay City Rollers - I Only Want To Be With You

https://www.youtube.com/watch?v=ItQ6U_dIQWc

 

▼ Bay City Rollers - Rock'n Roller

https://www.youtube.com/watch?v=eMbIPEQFUsM

 

▼ Bay City Rollers - Love Me Like I Love You (TOTP 1976)

https://www.youtube.com/watch?v=umU0bIKO-Hg

 

▼ Bay City Rollers - It's a Game & Rock'n Roll Love Letter (German TV Show 1977)

https://www.youtube.com/watch?v=C4SUsAsX_OI

 

▼ Bay City Rollers - Saturday Night (Midnight Special 1976)
https://www.youtube.com/watch?v=57g5Z_3kXOE

▼ Bay City Rollers - My Teenage Heart
https://www.youtube.com/watch?v=c3862gTLp7A

▼ Bay City Rollers - Let's Pretend
https://www.youtube.com/watch?v=zcuJ_0pYJHo

▼ Bay City Rollers - Be My Baby
https://www.youtube.com/watch?v=Bhg_Moip3HE

▼ Bay City Rollers - Give A Little Love
https://www.youtube.com/watch?v=3RD3J_yUUek

▼ Bay City Rollers - Bye Bye Baby
https://www.youtube.com/watch?v=yUwW108ITzw

▼ Bay City Rollers - It's A Game (Japan TV Show 1977)
https://www.youtube.com/watch?v=BLKj25qRaRY

 

 

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2020年6月12日

DEDICATION 「青春に捧げるメロディー」 [初回プレス限定版LPレコード] / BAY CITY ROLLERS (1976)

LPレコードの帯(初回プレス盤):青春に捧げるメロディー / ベイ・シティ・ローラーズ

Album Cover (front): Dedication / Bay City Rollers

日本に於いては、絶頂期とも言える時期にリリースされ、実際、オリコンの総合アルバムチャートでは3週にわたり1位を記録したアルバムということもあり、この"Dedication"(青春に捧げるメロディー)を最も思い出に残るベイ・シティ・ローラーズのアルバムとして挙げる人(特にかつてのティーンエイジャー女子)も多いのではないでしょうか。

しかも、収録曲の充実度も高いことから、人それぞれに思い出の曲があるアルバムなのではないかとも思いますね。

補足しておくと、当時の日本に於いてビッグ3と言われ人気を博していたクイーン、キッス、エアロスミスでもオリコンの総合アルバムチャートで3週にわたり1位を記録したアルバムはありません。

ただ、このアルバムは英国盤と米国盤/日本盤では収録曲、及び曲順に違いがあるため、CD化された際に英国盤に準じた輸入盤を買った人は違和感を覚えたのではないかと。

なにしろ、日本でも人気の高い曲のひとつで、シングルとしてもヒットした"I Only Want To Be With You"(二人だけのデート)は英国盤のオリジナルLPには収録されていなかったこともあり、CD化された際はボーナストラックとして収録されていたようですからね。

その他にも、英国盤のオリジナルLPでは"Are You Cuckoo?"(カッコー鳥)が未収録で、先にシングルとしてリリースされてヒットした"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"(米国盤/日本盤には未収録)が収録されているというアルバム構成だったので、LP時代のこの日本盤のアルバムに慣れ親しんだ人達からするとやっぱり違和感ありまくりだったのではなかと思います。

 

▼ ちなみに、イギリス盤LPの収録曲と曲順は以下の通り。

UK Edition (Bell Records)

[Side 1]
1. Let's Pretend
2. You're a Woman
3. Rock 'N Roller
4. Don't Worry Baby
5. Yesterday's Hero
[Side 2]
1. My Lisa
2. Money Honey
3. Rock 'N Roll Love Letter
4. Write A Letter
5. Dedication

 

この辺りの事情については、直前の1976年3月に北米市場だけにリリースされたアルバム"Rock N' Roll Love Letter"及び、日本の独自編集で1976年8月にリリースされたベスト・アルバム"Rock And Roll Love Letter"(ニュー・ベスト)にはシングルとしてリリースされヒットした"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"がそれぞれのアルバムに収録されていたものの、イギリスに於いてはこの2曲はシングルのみのリリースで、アルバム未収録だったことから、この2曲が"Dedication"に収録されることになったと思われます。"I Only Want To Be With You"が収録されなかったことについては"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"が収録されたことによる時間的制約も然ることながら、アルバムとは別にシングルのみでリリースした方が利益が出るとの判断があったからではないかと。

とは言っても、"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"は共にアラン・ロングミュアー在籍時の曲なので、全曲が新曲で構成されたアメリカ及び日本盤の方が時系列的には本来の姿と言えるのではないかと思います。やっぱり、3曲目の"Rock 'N Roller"~"I Only Want To Be With You"~"Yesterday's Hero"と続くこの構成こそがこのアルバムの要であり最大の見せ場だと思うところではありますね。

一時期、かつてのアメリカ、及び日本盤LPレコードと同じ曲構成(ボーナストラック付き)で日本盤CDが発売されたこともあったようですが、残念ながら今は全て廃盤みたいですね。しかも、これらの中古盤は軒並みかなりの高値で販売されているんですよね。それだけ需要があるということなんでしょうか。いつかまたオリジナルの日本盤が再発されるといいですね。

ただ、日本盤LPレコードに親しんだ人達には、以前にリリースされた日本盤CDのように、たとえボーナストラックであろうと、このアルバムに"Money Honey"や"Rock N' Roll Love Letter"といった曲が収録されていると、きっと違和感があるのではないかと(思い入れも相まって)。 いやいや、その2曲は「ニュー・ベスト」だろうと(笑)。

Dedication / Bay City Rollers    Dedication / Bay City Rollers

ちなみに、このLPレコード、実はつい数年前に買ったものなんですよね。オリジナルの日本盤CDが無かったこともあり、それならばと、どうせなら当時の雰囲気を感じて楽しもうとLPレコード(中古)を買ったというもの。ということで、初回限定版なるものがあったことを知ったのもこのときでした。

12 Inch Vinyl LP (Label): Dedication / Bay City Rollers    Bcrdedicationlbl2

日本に於いては"I Only Want To Be With You"(二人だけのデート)に続くシングルの"Yesterday's Hero"(イエスタデイズ・ヒーロー)と"Rock 'N Roller"(ロックン・ローラー)は両A面シングルとしてリリースされました。

▼ シングル盤のジャケット(イエスタデイズ・ヒーロー / ロックン・ローラー)
https://www.discogs.com/ja/Bay-City-Rollers-Yesterdays-Hero-RockN-Roller/release/2881323#images/28150837

▼ シングル盤のジャケット(ロックン・ローラー / イエスタデイズ・ヒーロー)
https://www.discogs.com/ja/Bay-City-Rollers-Yesterdays-Hero-RockN-Roller/release/2881323#images/28150839

 

▼ こちらは初回プレスの特典(ベイ・シティ・ローラーズ - タータン・インタビュー・シート)

Bay City Rollers - Tartan Interview Sheet: flexi vinyl + Sleeve    Bay City Rollers - Tartan Interview Sheet: Japanese lyric sheet (front)    Bay City Rollers - Tartan Interview Sheet: Japanese lyric sheet (back)

この「タータン・インタビュー・シート」と題された赤いレコード盤はソノシートと呼ばれるもので、このソノシートには、1976年にアメリカのアトランティック・シティで行われたメンバーへのインタビューの様子が収録されています。(※ ソノシート:ビニールなどで作られた薄手のやわらかいレコード盤)。

▼ Bay City Rollers interview in Atlantic City 1976
https://www.youtube.com/watch?v=T23syyN4T0c

 

なお、新加入のイアン・ミッチェルはタイトルトラックの"Dedication"でリードヴォーカルをとっていますが、このアルバム一枚で脱退したことから、このアルバムが参加した唯一のアルバムとなりました(イアン・ミッチェルがヴォーカルをとった"Dedication"については、脱退後にプレスされたアルバム及び、脱退後にリリースされたシングルは共にレスリーのヴォーカル・ヴァージョンに差し替えられています)。

自分はと言えば、当時、毎週欠かさず聴いていた、せんだみつおが司会を務める洋楽ヒット・チャートのラジオ番組「オール・ジャパン・ポップ 20」での、この「青春に捧げるメロディー」がベイ・シティ・ローラーズ初の1位になれなかった曲になったというコメントが不思議と頭に残っています。当時は歌うというよりも語りっぽくて、なんか風変わりな曲といった感じがしていたので妙に納得したようなところがあったからでしょうか。というか、実を言うと、当時は、よしよし、ようやく勢いが止まってきたかと思ってました(笑)。

と言うのも、当時、自分が最も好きだったバンドはキッスとクイーンで、その「オール・ジャパン・ポップ 20」ではキッスとクイーンの曲の上位進出が毎回ベイ・シティ・ローラーズに阻まれていたようなところもあったので、正直言うと邪魔だなぁと思っていたんですよね(笑)。しかも、ベイ・シティ・ローラーズだけならまだしも、後には、脱退したイアン・ミッチェルやらパット・マッグリンのバンドの曲までもがチャートの上位にランクされるようになり、その邪魔な敵?が増殖したようになっていましたからね(笑)。

まぁ、ただ、そうは言っても、ベイ・シティ・ローラーズの曲は、その「オール・ジャパン・ポップ 20」で毎週聴かされていたこともあり、自然と脳裏に刻み込まれて思い出にもなっているんですよね。そして、時を経て、こうしてLPレコードを買うに至るという(笑)。

 

▼ その頃の「オール・ジャパン・ポップ 20」のチャートはこちら

■ 1977年 1月~3月
http://www.asahi-net.or.jp/~MA8C-MRKM/ajp/ja/771.htm
■ 1977年 4月~6月
http://www.asahi-net.or.jp/~MA8C-MRKM/ajp/ja/772.htm
■ 1977年 7月~9月
http://www.asahi-net.or.jp/~MA8C-MRKM/ajp/ja/773.htm
■ 1977年 10月~12月
http://www.asahi-net.or.jp/~MA8C-MRKM/ajp/ja/774.htm
■ 1978年 1月~3月
http://www.asahi-net.or.jp/~MA8C-MRKM/ajp/ja/781.htm

■ 1位獲得記録(1967年以降)
[12週]
• 二人だけのデート/ベイ・シティ・ローラーズ(1976年~1977年)
• ストレンジャー/ビリー・ジョエル(1978年)

全国ポピュラーベストテン(ウィキペディア)

ね、邪魔だと思うのも分かるでしょ?(笑)。

ちなみに、先にも記した日本独自のベスト・アルバム「ニュー・ベスト」は、この「青春に捧げるメロディー」の直前にリリースされたアルバムだったものの、ベイ・シティ・ローラーズが初来日した1976年12月以降に売れ行きが急激に伸び、「青春に捧げるメロディー」に引き続きオリコンの総合アルバムチャートに於いて、1977年1月31日付から2月14日付まで3週にわたって1位を記録しています。補足しておくと、その1977年は、この後も次作の「恋のゲーム」が2週にわたって同チャートで1位となっていることから、この当時のベイ・シティ・ローラーズの人気の凄さを改めて思い知るところではあります。

オリコン週間LPチャート第1位(1976年) - ウィキペディア
オリコン週間LPチャート第1位(1977年) - ウィキペディア

※ 補足
日本に於ける洋楽アーティストの記録(オリコンの総合ランキングで1位になったアルバム数)では、サイモン&ガーファンクルと、マライア・キャリーが共に5作でトップ。続いてボン・ジョヴィの4作。そして、それに続くのがビートルズとベイ・シティ・ローラーズの3作。

なお、ベイ・シティ・ローラーズは、史上初めて通算3作目のアルバム1位を獲得した洋楽バンド(1977/7/25付のLP「恋のゲーム」)でもあります。ちなみに、近年映画の大ヒットで話題になったクイーンは2作(「華麗なるレース (1977)」と「クイーン・ジュエルズ (2004)」)が1位を記録。

 

▼ Bay City Rollers - I Only Want To Be With You (Midnight Special 1976)

https://www.youtube.com/watch?v=HRxtAPljpZ4

 

▼ Bay City Rollers - Rock 'N Roller (Midnight Special 1976)

https://www.youtube.com/watch?v=HlmSEIyzMlI

 

▼ Bay City Rollers - Yesterday's Hero (Japan TV Show)

https://www.youtube.com/watch?v=gHDCJVoObGE

 

Album Cover (back): Dedication / Bay City Rollers

ベイ・シティ・ローラーズが何かと批判の対象になっていたことについては、クイーンもまだまだアイドル視されていた時代だったですし、キッスもあのメイクにコスチュームですから(笑)子供騙しだ何だと批判されていたので、自分自身はベイ・シティ・ローラーズを特に敵視するようなこともなく、キッスやクイーンと同じ世代のバンドとして頑張ってほしいなとは思っていましたし、音楽という部分でも他のバンドには無いベイ・シティ・ローラーズならではの魅力を持ったバンドだという認識は持っていました。

それに、他のバンドからの批判の声は多々あっても、キッスやクイーンのメンバーがベイ・シティ・ローラーズを批判するような発言をしたことを見聞きしたことはなかったですからね。ベイ・シティ・ローラーズについて意見を求められたジーン・シモンズが「それぞれの世代に合ったバンドは必要なんだ」と答えていたことは今でも覚えています。

又、そのジーンが「ファンあっての自分達」といったことや、「評論家やメディアに批判されようとも自分達はファンが望むことをやる」といった発言をしていたことから、ベイ・シティ・ローラーズも、アイドル的要素が強かったとは言え、バンドを続けていれば、徐々に認められてくる部分もあったのではないかと思うところもあります。

まぁ、過去のライヴ動画を観ると、キッスやクイーンが人気に比例してステージセットや照明がどんどん豪華になっていっていたのに対して、ベイ・シティ・ローラーズの場合は人気が絶頂期にあっても、依然としてステージセットといったものにはお金はかけないといった様子で、そういった点を見れば、バンドを支えるマネージメント側の姿勢に問題があったと思わざるを得ない感じはしますけどね。

 

▼ Bay City Rollers - I dig Kit Kat (キットカットのCMソング)
https://www.youtube.com/watch?v=zn4ALmJOoMM

 

Album Cover (front): Dedication / Bay City Rollers

自分自身はベイ・シティ・ローラーズの顔として一番印象に残っているのはリードヴォーカルのレスリー・マッコーエンではなく、何故かギターのエリック・フォークナーなんですよね。自分のイメージではベイ・シティ・ローラーズと言えば、不思議とこの人の顔が真っ先に思い浮かびます。

そういえば、ファンの子(女子)は取り分け自分が誰のファンであるかを積極的にアピールするという現象が顕著に表れていたグループがこのベイ・シティ・ローラーズでもあったように思います。つまりは今で言う「推しメン」(イチ推しのメンバー)ですね。

日本の音楽雑誌なんかでは、レスリー・マッコーエンのみならず、他のメンバーもそれぞれに人気があったような記憶がありますが、失礼ながらドラマーのデレク・ロングミュアーのファンの人って果たしているのだろうか?と当時は思っていました(笑)。又、短期間ながらも新メンバーとして在籍していたイアン・ミッチェルやパット・マッグリンも日本では人気が高かったようで、先に「オール・ジャパン・ポップ 20」の個所で記したように、脱退直後に結成したバンド(Rosetta Stone / イアンミッチェルとロゼッタストーン)、(Pat McGlynn's Scotties / パット・マッグリンとスコッティーズ)に於いても、リリースされたシングルが洋楽チャート番組の上位にランクされるなど、人気を博していました。

 

▼ Bay City Rollers - Let's Pretend (TopPop)
https://www.youtube.com/watch?v=iV9YrKN67ds

▼ Bay City Rollers - You're A Woman
https://www.youtube.com/watch?v=AtcFeOoJ8II

▼ Bay City Rollers - Don't Worry Baby (Japan TV Show)
https://www.youtube.com/watch?v=IMUkBPKR6vw

▼ Bay City Rollers - Dedication (Ian Mitchell Version)
https://www.youtube.com/watch?v=RroWdXsALh0

 

BAY CITY ROLLERS - BAND MEMBERS (Listed on Back Cover)
• Leslie McKeown (レスリー・マッコーエン) - Lead vocals and background vocals
• Eric Faulkner (エリック・フォークナー) - Lead guitar, rhythm guitar, acoustic guitar and vocals
• Stuart Wood (Woody) (スチュアート・ウッディ・ウッド) - Bass and vocals
• Derek Longmuir (デレク・ロングミュアー) - Drums, percussion and vocals
• Ian Mitchell (イアン・ミッチェル) - Rhythm guitar and vocals (Lead vocals on "Dedication")

 

TRACK LIST (Vinyl LP / Japanese First Pressing Edition)
[Side 1]
1. Let's Pretend / レッツ・プリテンド (Eric Carmen)
2. You're a Woman / すてきな君 (Eric Faulkner, Stuart Wood)
3. Rock 'N Roller / ロックン・ローラー (Eric Faulkner, Stuart Wood)
4. I Only Want To Be With You / 二人だけのデート (Mike Hawker, Ivor Raymonde)
5. Yesterday's Hero / イエスタデイズ・ヒーロー (Harry Vanda, George Young)

[Side 2]
1. My Lisa / マイ・リサ (Tony Sciuto, Sammy Egorin)
2. Don't Worry Baby / ドント・ウォリー・ベイビー (Brian Wilson, Roger Christian)
3. Are You Cuckoo? / カッコー鳥 (Russ Ballard)
4. Write A Letter / 愛をこめたレター (Stuart Wood, Les McKeown, Ian Mitchell)
5. Dedication / 青春に捧げるメロディー (Guy Fletcher, Doug Flett)

[Bay City Rollers - Tartan Interview Sheet]
Side A: 1976年6月26日 アメリカ・アトランティック・シティにて (Interview 26 June 1976, Atlantic City U.S.A. Part-1)
Side B: 1976年6月26日 アメリカ・アトランティック・シティにて (Interview 26 June 1976, Atlantic City U.S.A. Part-2)

 

LPレコードの帯(初回プレス盤) - 下部:青春に捧げるメロディー / ベイ・シティ・ローラーズ

NOTES
• Format: Vinyl LP (Japanese First Pressing LP - Limited Edition)
• 特典(初版分に限り):ベイ・シティ・ローラーズのタータン・インタビュー・シート付!(対訳シート付き)
• 解説・歌詞・対訳付(見開きシートに1枚のシートが挟めてあり、都合6面の仕様になっています)

• Gatefold sleeve with Obi Strip and Japanese lyric sheet insert (Only Initial pressing has Bay City Rollers' interview flexi vinyl with Japanese translation insert)

• Album: UK 4位 (Silve) / US 26位 (Gold / 1977-RIAA) / JP 1位(3週連続 / オリコン総合アルバム・チャート)
• Singles: "I Only Want To Be With You" UK 4位 / US 12位、"Yesterday's Hero" US 54位、"Dedication" US 60位

 

■ ちなみに、ベイ・シティ・ローラーズのヒット曲として有名な"I Only Want To Be With You"は、1963年にダスティ・スプリングフィールドが発表した曲のカヴァーで、オリジナルの方も英4位、米5位のヒットを記録しています。

▼ Dusty Springfield - I Only Want To Be With You
https://www.youtube.com/watch?v=6opirWRSj4c

■ この曲はその後も数多くカヴァーされており、こちらはニコレット・ラーソンの"I Only Want To Be With You"。

▼ Nicolette Larson - I Only Want To Be With You
https://www.youtube.com/watch?v=7lVZ-Kq0c2Q

■ こちらはサマンサ・フォックスの"I Only Want To Be With You"。

▼ Samantha Fox - I Only Want To Be With You
https://www.youtube.com/watch?v=O9LZfgFltQw

■ こちらは日本のアイドルデュオ、ピンク・レディーのカヴァー。これは、オリジナルのカヴァーと言うよりも、ベイ・シティ・ローラーズのヴァージョンをカヴァーしたアレンジですね。

▼ ピンク・レディー - 二人だけのデート
https://www.youtube.com/watch?v=pZSxG0g98VE

■ 2019年には元スパイス・ガールズのエマ・バントン(feat. ウィル・ヤング)もカヴァー。

▼ Emma Bunton - I Only Want to Be with You (feat. Will Young) (Official Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=vVVj_OFy_QY

 

 

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Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers (2007) / Bay City Rollers

Gold [3CD] (2019) / Bay City Rollers

2018年7月26日

GIVE A LITTLE LOVE - BEST OF THE BAY CITY ROLLERS / BAY CITY ROLLERS (2007)

Album Cover (front): Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers / Bay City Rollers   Album Cover (back): Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers / Bay City Rollers   CD Case (back cover): Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers / Bay City Rollers

前回の「Bay City Rollers Memorial / サタデイ・ナイト ~ ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」に引き続き、今回もベイ・シティ・ローラーズのベスト・アルバムをピックアップ。

ただし、こちらの「Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers」は2枚組ということもあり、通常のベストだと収録されないような曲が多く収録されているのが特徴であり、ファンにとっては嬉しいところではないかと。ちなみに、アルバムのタイトルにもなっている"Give A Little Love"はイギリスに於いては"Bye Bye Baby"と並ぶNo.1ソング。

特に表記はされていないものの、「Disc 1」の1曲目から16曲目までがシングルとしてヒットした曲、そして、「Disc 1」の17、18曲目と「Disc 2」がシングルとしてリリースされたものの大きなヒットにはならかった曲や、国によってはシングルとしてリリースされた曲、もしくは、アルバム収録の人気曲といった分類がされているようです。

その他の特徴としては、パッケージには表記はされていないものの、リマスター音源が使用されているという点で、前回取り上げた1989年リリースのベスト・アルバム「Bay City Rollers Memorial / サタデイ・ナイト ~ ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」と聴き比べると、一聴して違いが分かります。

CD Case (inside): Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers / Bay City Rollers   CD Case (inside): Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers / Bay City Rollers

収録曲について特筆すべき点を挙げると、"Give A Little Love"と"Summerlove Sensation"はストリングスが加えられたヴァージョンが収録されており、"Yesterday's Hero"はイントロ部分をカットした編集の「US シングル・ヴァージョン」が収録されています。又、"Keep On Dancing"はノビー・クラークがヴォーカルをとるオリジナル・シングル・ヴァージョン(UK 9位)が収録されているものの、"Remember (Sha-La-La)"は逆にレスリー・マッコーエンのヴォーカルで再録音されヒットしたヴァージョン(UK 6位)が収録されているといったように、ヒット曲については"Give A Little Love"(UK アルバム・ヴァージョン)を除いては概ねシングルでのヴァージョンを基準に収録されているようです。

▼ ジャケットと同じデザインの紙製スリップケース(外箱)付き。

Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers / Bay City Rollers   Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers / Bay City Rollers   Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers / Bay City Rollers

それにしても、改めてチャート・ポジションを収録曲順に見てみると、特にイギリスでは数多くのヒット曲を輩出していることが分かりますね。前回の記事でも記しましたが、アイドル的側面で語られることが多いものの、やっぱり、曲そのものにも魅力があったからこそ、これだけのヒット曲が生まれたのだと思います。

1. Give A Little Love (UK 1位)
2. Shang-A-Lang (UK 2位)
3. Bye Bye Baby (UK 1位)
4. Summerlove Sensation (UK 3位)
5. All Of Me Loves All Of You (UK 4位)
6. Saturday Night (US 1位)
7. Keep On Dancing (UK 9位)
8. Money Honey (UK 3位 / US 9位)
9. Love Me Like I Love You (UK 4位)
10. I Only Want To Be With You (UK 4位 / US 12位)
11. It's A Game (UK 16位)
12. You Made Me Believe In Magic (UK 34位 / US 10位)
13. Remember (Sha-La-La) (UK 6位)
14. Rock n' Roll Love Letter (US 28位)
15. The Way I Feel Tonight (US 24位)
16. Yesterday's Hero (US 54位)

 

TRACK LIST
[Disc 1]
1. Give A Little Love / 2. Shang-A-Lang / 3. Bye Bye Baby / 4. Summerlove Sensation / 5. All Of Me Loves All Of You / 6. Saturday Night / 7. Keep On Dancing / 8. Money Honey / 9. Love Me Like I Love You / 10. I Only Want To Be With You / 11. It's A Game / 12. You Made Me Believe In Magic / 13. Remember (Sha-La-La) / 14. Rock n' Roll Love Letter / 15. The Way I Feel Tonight / 16. Yesterday's Hero / 17. She'll Be Crying Over You / 18. Manana

[Disc 2]
1. Don't Let The Music Die / 2. When Will You Be Mine? / 3. Too Young To Rock And Roll / 4. The Bump / 5. Be My Baby / 6. Please Stay / 7. Once Upon A Star / 8. Rock'n'Roll Honeymoon / 9. I Only Wanna Dance With You / 10. Here Comes That Feeling Again / 11. Let's Pretend / 12. Don't Worry Baby / 13. Rebel Rebel / 14. Love Fever / 15. Another Rainy Day In New York City / 16. Angel Baby / 17. Turn On the Radio / 18. The Disco Kid

NOTES
• Label: Demon Music Group Ltd
• Made in the EU (Import)
• 3方背の紙製スリップケース(外箱)付
• A release in jewel case with 8-pages folding out booklet and clear tray. Cardboard slipcase. 

• Disc 1 / Track 1 "Give A Little Love" - UK Album Version (ストリングスが加えられたヴァージョン)
• Disc 1 / Track 4 "Summerlove Sensation" - US Single Version (ストリングスが加えられたヴァージョン)
• Disc 1 / Track 7 "Keep On Dancing" - Original Single Version (Lead Vocal - Gordon "Nobby" Clark)
• Disc 1 / Track 13 "Remember (Sha-La-La)" - Leslie McKeown Version
• Disc 1 / Track 16 "Yesterday's Hero" - US Single Version
• Disc 1 / Track 18 "Manana" - Non-Album Single

 

▼ Bay City Rollers - Bye Bye Baby (TopPop)

https://www.youtube.com/watch?v=zVxAj-Mis6o

 

▼ Bay City Rollers - Give a Little Love

https://www.youtube.com/watch?v=hGI92eNYC6E

 

▼ Bay City Rollers - Summer Love Sensation

https://www.youtube.com/watch?v=I3FmwsAhD5s

 

▼ Bay City Rollers - I Only Want To Be With You

https://www.youtube.com/watch?v=U0oSHtxdPus

 

▼ Bay City Rollers - Don't Let the Music Die (Live in Japan 1982)

https://www.youtube.com/watch?v=szu2ERdmQQo

 

▼ Bay City Rollers - Saturday Night / I Only Want To Be With You (Japan TV Show 1977)
https://www.youtube.com/watch?v=vtz7GMh5PuA

▼ Bay City Rollers - You Made Me Believe in Magic (Japan TV Show 1977)
https://www.youtube.com/watch?v=QVZjouaTS70

▼ Bay City Rollers - Rock 'N Roll Love Letter
https://www.youtube.com/watch?v=a5vKD71csuU

▼ Bay City Rollers - Remember (Sha La La La)
https://www.youtube.com/watch?v=PrpXh3je6vs

▼ Bay City Rollers - The Way I Feel Tonight (Live in Japan 1982)
https://www.youtube.com/watch?v=kqE_WhFKz-Y

▼ Bay City Rollers - Give a Little Love (Live in Japan 1982)
https://www.youtube.com/watch?v=Fl3fZHsAHWY

 

 

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2018年7月20日

BAY CITY ROLLERS MEMORIAL 「サタデイ・ナイト ~ ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」 / BAY CITY ROLLERS (1989)

CDの帯(初回プレス盤):サタデイ・ナイト ~ ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル / ベイ・シティ・ローラーズAlbum Cover (front): Bay City Rollers Memorial / Bay City Rollers   Album Cover (back): Bay City Rollers Memorial / Bay City Rollers   CD Case (back cover): Bay City Rollers Memorial / Bay City Rollers

タータンチェックがバンドのトレードマークになっていたことから「タータン・ハリケーン」とか「タータン旋風」などと呼ばれ、1970年代に一大旋風を巻き起こしたグループがこのベイ・シティ・ローラーズで、当時はティーンエイジャーの少女達を中心としたファンの熱狂振りからビートルズの再来とも言われていました。

1970年代と言えば、目移りしてしまうくらい魅力的で個性的なスタイルのバンドが次々と登場した時代でしたが、このベイ・シティ・ローラーズも一時代を築いたという意味に於いても、その1970年代の音楽を語る上では外せないバンドのひとつだと思います。

そして、この「Bay City Rollers Memorial / サタデイ・ナイト ~ ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」は、日本で独自に企画されたベイ・シティ・ローラーズのベスト・アルバムで、帯にも記載されているように、"Saturday Night"がテレビのCMで使用されたことがきっかけでリリースされたと思われる企画盤ながらも、実はこれがCDとして発売されたベイ・シティ・ローラーズ初のベストアルバムであると同時に、初めてCDとして登場したベイ・シティ・ローラーズのアルバムであったと思います。

実を言うと、この記事自体は、近々取り上げる予定のアルバムとして今年の初めに大まかな準備はしていたのですが、残念ながらバンドの設立メンバーのひとりであるアラン・ロングミュアーが今月の2日に亡くなられたことを急遽加えて書かなくてはならなくなってしまいました。

悲報と絡めて記事にするのは気が引けるので、この記事自体も来年以降に後回ししようかなとも考えたのですが、ベイ・シティ・ローラーズのアルバムはこれまで取り上げたことがなかったし、この後に続けてもう一枚準備しているアルバムの記事もあるので、迷ったものの取り上げることにしました。アルバムの画像自体は5年前の2013年に取り込んでいたので、できることならもう少し早く取り上げていれば良かったんですけどね・・・。改めてご冥福をお祈りいたします。

CD Case (inside): Bay City Rollers Memorial / Bay City Rollers話をアルバムに戻すと、この「ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」、CM絡みの企画盤とは言え、実は内容自体はそう安直なものではなく、選曲なんかは精通した人がきちんとやったということが見て取れるアルバムなんですよね。現在ではベイ・シティ・ローラーズのベスト・アルバムも数多くリリースされていますが、音質は別にして、選曲という点で見れば、今でもこれが最も充実した内容のベスト・アルバムではないかと個人的には思っています。

例えば、海外のベスト盤だと抜けていることも多い「My Teenage Heart / ひとりぼっちの十代」や、「Don't Let the Music Die / ハートで歌おう」といった日本では独自にングル・カットされた曲、そして、日本では 「Yesterday's Hero / イエスタデイズ・ヒーロー 」との両A面シングルとしてリリースされた「Rock'n' Roller / ロックン・ローラー」といった日本のファンにとっては外せないであろうこれらの曲もきちんと収録されていますしね。

しかしながら、現在は廃盤になっているようで、恐らくは今後も再発されることもないのではないかと。

 

※ 追記
2019年に"GOLD"のタイトルで3枚組のベスト・アルバムがリリースされ(今のところは輸入盤のみ)、これには上記の"My Teenage Heart"、"Don't Let the Music Die"、"Rock'n' Roller"といった曲も収録されています。

何せ、3枚組ということもあり、充実度という点に於いても流石にこの「ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」も太刀打ちできないのではないかと。しかも、音質も良いし、価格もリーズナブルですからね。30年の時を経て、ようやくこの「ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」を超えるベスト・アルバムが登場したかといったところ。

ただし、その"GOLD"に収録されている"My Teenage Heart"はモノラル・ヴァージョンなんですよね(この「ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」に収録されているのはステレオ・ヴァージョン)。ということで、まだまだこの「メモリアル」の存在意義はあったのでした(笑)。

 

「ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」の収録曲について補足しておくと、3曲目の「Summerlove Sensation / 太陽の中の恋」はストリングスが加えられた「US シングル・ヴァージョン」、17曲目の 「Dedication / 青春に捧げるメロディー」はレスリー・マッコーエンがリード・ヴォーカルをとっている「シングル・ヴァージョン」、19曲目の「Give A Little Love / 恋をちょっぴり」はストリングスがカットされた「UK シングル・ヴァージョン」、そして、20曲目の「Yesterday's Hero / イエスタデイズ・ヒーロー」はイントロ部分がカットされていない「アルバム・ヴァージョン」が収録されています。

なお、この「ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」では、"My Teenage Heart"の邦題が「ひとりぼっちの10代」となっていますが、オリジナル・アルバム及びシングル盤の邦題は「ひとりぼっちの十代」と数字の表記が漢字になっています。又、「Maybe I'm A Fool To Love You / メイビー・アイム・ア・フール」も、オリジナル・アルバムでの邦題は「アイム・ア・フール」となっています。

音楽面では、過去の名曲をベイ・シティ・ローラーズのイメージでアレンジしたカヴァー曲が多いものの、「My Teenage Heart / ひとりぼっちの十代」、「Love Me Like I Love You / ラヴ・ミー・ライク・アイ・ラヴ・ユー」、「Don't Let The Music Die / ハートで歌おう」といった"Faulkner, Wood"によるオリジナル曲に代表されるように、実はそれら名曲のカヴァー曲と並べても遜色がないようなオリジナル曲もあって、非凡なものを感じさせられるんですよね。アイドル的側面を取り上げられることが多く、音楽性について語られることは殆ど無かったのですが、やっぱり、曲そのものにも魅力があったからこそ、あれだけ多くの人の心を惹きつけられたのだと思いますね。

 

ちなみに、以下はベイ・シティ・ローラーズの主なシングルで、◆印は、このベスト・アルバム「ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」には収録されていない曲となります。

Singles
1971 "Keep on Dancing" (UK 9位) ◆
1974 "Remember (Sha-La-La-La)" (UK 6位)
1974 "Shang-A-Lang" (UK 2位)
1974 "Summerlove Sensation" (UK 3位)
1974 "All of Me Loves All of You" (UK 4位) ◆
1975 "Bye Bye Baby" (UK 1位 / 6週連続)
1975 "Give a Little Love" (UK 1位)
1975 "Love Me Like I Love You" (UK 4位)
1975 "My Teenage Heart"(ひとりぼっちの十代) / ※ 日本独自のシングル・カット曲
1976 "Saturday Night" (US 1位)
1976 "Money Honey" (UK 3位 / US 9位)
1976 "Rock n' Roll Love Letter" (US 28位)
1976 "I Only Want to Be with You" (UK 4位 / US 12位)
1976 "Yesterday's Hero" (US 54位) / ※ 日本では"Rock'n' Roller"(ロックン・ローラー)との両A面シングルとしてリリース
1976 "Dedication" (US 60位)
1977 "It's a Game" (UK 16位)
1977 "You Made Me Believe in Magic" (UK 34位 / US 10位)
1977 "The Way I Feel Tonight" (US 24位)
1977 "Don't Let the Music Die" (ハートで歌おう) / ※ 日本独自のシングル・カット曲

 

最後になりますが、同時期に日本でも人気を博していたクイーン、キッス、エアロスミスといったバンドが今でも大きな会場でライヴを行っていることを考えると、このベイ・シティ・ローラーズもマネージャー及び、マネージメント会社に恵まれていればその後の状況も変わっていたのではと個人的に思うところではあります(ショービジネスという観点でも意識に長けていたクイーンとキッスはバンドが成長していく過程でマネージメント会社を変えており、ドラッグまみれになっていたエアロスミスがバンドとして継続できていたのもマネージメント会社がしっかりしていたからではないかと)。

とは言え、バンドが継続していたとしても、果たしてそれがそれぞれのメンバーにとって(ファンにとっても)幸せだったのかは知る由もないことなので、何が正しい選択だったかなんて誰にも分からないことではあるんですけどね。

ただ一つ言えるのは、特にここ日本に於いては、クイーン、キッス、エアロスミスといったバンドと同等、もしくはそれ以上に多くのティーンエイジャー(とりわけ女子)に音楽の楽しさ、及び夢や希望、喜びといったものを与えたことは紛れもない事実だったであろうということ。そして、当時ファンだった人にとっても、多感な成長期に夢中になれるバンドに出会えたというのはその後の人生に於いても忘れられない思い出であり幸せなことだったのではないかと。

 

TRACK LIST
01. Bye Bye Baby / バイ・バイ・ベイビー
02. Shang A Lang / ベイ・シティ・ローラーズのテーマ
03. Summerlove Sensation / 太陽の中の恋
04. My Teenage Heart / ひとりぼっちの10代
05. Angel Baby / エンジェル・ベイビー
06. Remember / リメンバー
07. Saturday Night / サタデイ・ナイト
08. Money Honey / マネー・ハニー
09. Rock'n' Roller / ロックン・ローラー
10. I Only Want To Be With You / 2人だけのデート
11. Rock'n' Roll Love Letter / ロックン・ロール・ラヴ・レター
12. Turn On The Radio / 恋するラジオ
13. It's A Game / 恋のゲーム
14. You Made Me Believe In Magic / 夢の中の恋
15. Maybe I'm A Fool To Love You / メイビー・アイム・ア・フール
16. The Way I Feel Tonight / 愛をささやくとき
17. Dedication / 青春に捧げるメロディー
18. Love Me Like I Love You / ラヴ・ミー・ライク・アイ・ラヴ・ユー
19. Give A Little Love / 恋をちょっぴり
20. Yesterday's Hero / イエスタデイズ・ヒーロー
21. Don't Let The Music Die / ハートで歌おう

NOTES
• Track 03 "Summerlove Sensation" - US Single Version (ストリングスが加えられたヴァージョン)
• Track 06 "Remember (Sha La La La)" - Leslie McKeown Version
• Track 07 "Dedication" - Leslie McKeown Version
• Track 19 "Give a Little Love" - Single Version (ストリングス無しのヴァージョン)
• Track 20 "Yesterday's Hero" - Original Album Version

• Released in Japan Only [First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ Bay City Rollers - My Teenage Heart

https://www.youtube.com/watch?v=yIoET2mlZ4M

 

▼ Bay City Rollers - Bye Bye Baby (Japan TV Show)

https://www.youtube.com/watch?v=DHv8T-iu1bA

 

▼ Bay City Rollers - Saturday Night (Live in Japan 1976)

https://www.youtube.com/watch?v=nhdwvx_qcAg

 

▼ Bay City Rollers - I Only Wanna Be With You (Live in Japan 1976)

https://www.youtube.com/watch?v=CiA8RyWAwe4

 

▼ Bay City Rollers - Don't Let the Music Die (Japan TV Show)

https://www.youtube.com/watch?v=j3j-hAIhaz0

 

▼ Bay City Rollers - Remember (Sha La La La)
https://www.youtube.com/watch?v=lNAMV02Ux-0

▼ Bay City Rollers - Rock 'N Roll Love Letter
https://www.youtube.com/watch?v=wrjQ_daOR7c

▼ Bay City Rollers - Love Me Like I Love You (TOTP 1976)
https://www.youtube.com/watch?v=umU0bIKO-Hg

▼ Bay City Rollers - Rock 'N Roller
https://www.youtube.com/watch?v=G8XTWywOM3Q

▼ Bay City Rollers - Angel Baby
https://www.youtube.com/watch?v=9JER4w4_GrI

 

 

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2010年11月11日

別冊ヤングフォーク 「スーパーアイドルを探せ - ビッグ5 夢の競演!」 (1977)

別冊ヤングフォーク '77 (スーパーアイドルを探せ)こちらは1977年に講談社より発行された別冊ヤングフォーク 「スーパーアイドルを探せ」 (1977年)で、"Queen"、"Kiss"、"Aeromith"、"Bay City Rollers"、"Angel"をビッグ5と銘打って特集が組まれた特別号です。中でも"Kiss"は初来日間近ということもあって一際大きく取り上げられています。

この当時、これらのグループの中でも断然の人気を誇っていたのはクイーンでもキッスでもなく、その熱狂的人気からビートルズの再来とまで言われていたベイ・シティ・ローラーズでした。当時の人気順で並べると、ベイ・シティ・ローラーズ、クイーン、キッス、エアロスミス、エンジェルといった感じでしたね。ただ、人気があったとは言え、ベイ・シティ・ローラーズはファンの大半がティーンの女の子で、そのアイドル然としたコスチュームとルックスイメージは、ことあるごとに批判の対象にもなっていました。ベイ・シティ・ローラーズもあれだけのファンを惹き付ける要素を持っていたのですから、続けていれば徐々に評価されていく部分もあったと思うのですが、バンドの顔とも言うべきヴォーカリスト、レスリーがグループを脱退してからは人気も急速に衰えてバンドはいつしか消滅していました。

エンジェルについて言えば、ビッグ5とは言っても、他のバンドに比べると人気面では大きく水をあけられている感じで、個人的にはクイーンの二番煎じ的イメージがあって興味を持つこともなかったのですが、結局はその後に人気を博することもありませんでしたね。

・・・読み返してみて面白かったのは、「激突座談会」と題された、それぞれのバンドのファンクラブ代表が集まっての座談会(なぜか全員女性)。今ではこんな音楽雑誌の企画なんて恐らくは無いでしょうね。果たしてココに出ていた人達は今でもファンでいられるのだろうか?

 

別冊ヤングフォーク '77 (スーパーアイドルを探せ)

 

▼ 付属の大型両面カラーポスター(キッス / ベイ・シティ・ローラーズ)

付属の大型両面カラーポスター (KISS) / 別冊ヤングフォーク '77 (スーパーアイドルを探せ)   付属の大型両面カラーポスター (Bay City Rollers) / 別冊ヤングフォーク '77 (スーパーアイドルを探せ)

 

 

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