音楽 (アナログ・レコード:LP)

2018年9月14日

KISS - ACE FREHLEY (SOLO ALBUM) / ACE FREHLEY (1978)

LPレコードの帯:キッス - エース・フレーリー / エース・フレーリーAlbum Cover with Obi Strip (Vinyl LP): KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehleyこちらは、当時購入したLPレコードで、キッスのメンバー4人が一斉にリリースしたソロ・アルバムの中のエース・フレーリー版。

アメリカのビルボード・チャートでは、ジーンの22位に次ぐ26位を記録し、他のメンバーのソロ・アルバムと同様、100万枚のセールスを示すプラチナムに認定されています。

自分はといえば、当時はまだ未成年で、収入源はお小遣いだけだったということもあり、4人のソロ・アルバムをまとめて購入することはできず、1枚ずつ買い揃えていったんですよね。

アルバムの中では"What's On Your Mind?"と"Fractured Mirror"の2曲が当時から好きで、インストゥルメンタル曲の"Fractured Mirror"については、「へ~、エースって、こういった一面もあるんだ」と思ったりもしていました。その他にも、ミディアム・テンポの"Snow Blind"や"Ozone"といった曲も結構好きで、アルバムとしても割とバラエティーに富んだ構成になっていて楽しめます。

ただ、シングル・カットされたカヴァー曲の"New York Groove"(作者はラス・バラードで、1975年にイギリスのバンド"Hello"が英9位のヒットを記録)がビルボード・チャートで13位まで上がるヒットを記録し、更には12週もの間トップ40に居続けたことについては、こう言ってはなんですが「なんでこんな曲が?」と、当時から不思議に思っていましたね。

というのも、アルバムを一通り聴いて「なんだか風変わりな曲だなぁ」と思ったのがこの"New York Groove"で、ギター・ソロも無いし、正直、つまんないと思った曲でもあったんですよね。そんなこともあって、この曲がヒットしたことについては子供ながらに「アメリカ人の感覚って分かんないなぁ」なんてことを思ったりもしていました。

それでも、その後のキッスのライヴでも披露されるようになったライヴ・ヴァージョンは結構好きなんですよね。この辺りはキッス・マジックなんでしょうか?

 

Album Cover (front): KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley   Album Cover (back): KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley   LPレコードの内袋: KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley

LPレコードのラベル:キッス - エース・フレーリー (Solo Album) / Ace Frehley   LPレコードのラベル:キッス - エース・フレーリー (Solo Album) / Ace Frehley

 

そして、このソロ・アルバムでの成功もあってか、この後にリリースされるキッスのアルバム「Dynasty / 地獄からの脱出」では、ジーンの2曲を上回り、メインのポールと並ぶ3曲でエースがリード・ヴォーカルをとるなど、これまで以上に存在感を示すことになります。

当時の自分は、こうしたエースの台頭はキッスをより強力にするものと思って歓迎していたのですが、エース自身はソロ活動へ向けて着々と自信をつけていったのか、結果的に、その後エースはバンドを脱退し、ソロ活動の道を選択することに。

 

Japanese 12-inch Vinyl Record: KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley

 


 

Dの帯:KISS - エース・フレーリー / エース・フレーリーAlbum Cover (front): KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley   CD Case (back cover): KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley

そして、こちらは2016年に再発された日本盤CD。貧相な帯は元より、LP時代には封入されていた4人のジャケットがあしらわれた内袋も、特典のイラスト・ジグソー・ポスターも無く、特段、購買意欲をそそるものでもなかったのですが(しかも、写真を見ても分かるように、LPとは青の色味も違います)、CDは持ってなかったことから購入。

 

TRACK LIST
1. Rip It Out / 2. Speedin' Back To My Baby / 3. Snow Blind / 4. Ozone / 5. What's On Your Mind? / 6. New York Groove / 7. I'm In Need Of Love / 8. Wiped-Out / 9. Fractured Mirror

1. リップ・イット・アウト / 2. バック・トゥ・マイ・ベイビー / 3. スノウ・ブラインド / 4. オゾン / 5. ホワッツ・オン・ユア・マインド / 6. ニューヨーク・グルーヴ / 7. アイム・イン・ニード・オブ・ラヴ / 8. ワイプド - アウト / 9. フラクチャード・ミラー

NOTES
• CD発売日:2016/5/18
• SHM-CD
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 26位 (Platinum / 1978-RIAA)
• Single: "New York Groove" US 13位

 

▼ KISS - New York Groove (Live At The Sydney Showground 1980)

https://www.youtube.com/watch?v=FBDgXQw2fdUA

 

▼ Ace Frehley - What's On Your Mind

https://www.youtube.com/watch?v=rgDV6Pk0RH4

 

▼ Ace Frehley - Fractured Mirror

https://www.youtube.com/watch?v=A64AP4rmg4A

 

 

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2018年2月10日

SESSION III - PROMOTIONAL RELEASE FROM YAMAHA (1981)

LPレコードの帯:SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)Album Cover (front):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)なんと、2017年のアナログレコードの国内生産枚数が100万枚を超えたそうです。

▼ アナログレコード国内生産が16年ぶり100万枚越え。音楽ソフト全体は微減 (2018/01/25)
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1103002.html

▼ アナログレコード国内生産、16年ぶり100万枚超 (2018/01/25)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/25/news083.html

2017年の国内生産枚数は106万枚で、前年度の2016年と比べると33%増、生産額は19憶円(前年比32%増)となり、4年連続の2桁増になったとのこと。

自分自身は殆どのレコードを処分しており、今は僅かに残っているといった程度で、レコードを聴く機会も全く無いといった状況ですが、レコードの良いところは、聴くまでにレコード盤をジャケットから取り出して、盤を傷つけないよう注意しながらターンテーブルに乗せるといった、今だとちょっと煩わしいと思える一連の動作が伴うことにより、自然と「今から聴くぞ」といった意識が高まってくることにもあるように思います。それに、レコードの場合だと、何もせず、コーヒーでも飲みながら、ただその音楽だけを聴くといった、そんなまったりとした時間の使い方が不思議とできるような感じもするんですよね。

又、レコードを聴くときというのは、必然的に毎回ジャケットを目にするわけですし、レコード盤をジャケットから取り出すときには、レコード特有の匂いを微かに感じながら、レコード盤を直接手に取ってプレーヤーにセットすることから、そういった意味ではデジタル・データで取り込んだものとは違い、聴覚だけではない五感を刺激する要素が含まれていることも、レコードならではといったところかと。デジタル・データだとアルバムに手を触れることも、匂いを感じることもないですからね。

それと、レコードを持っている人、もしくは持っていた人は分かると思うのですが、日本国内で生産されたものと輸入盤では匂いも違うんですよね。正確には、レコード盤に加え、ジャケットに使われている紙、及びインクの香りを含めた匂いなんですが、直接音楽とは関係無いものの、そういったものもまた音楽に付随する思い出のひとつとして心の奥底に残っていたりするのではないかと。

そういえば、レコード・プレーヤーのターン・テーブルからレコードのフチを両手で挟んで持ち上げて、指の動きだけでクルっとひっくり返して裏面をセットするというあの動作を今でも簡単にできるのだろうか? なんてことをふと思ったのですが、どうなんでしょうね。しばらくやっていないとはいえ、何となくできそうな気はしますが、自信は無いです(笑)。

 

Album Cover (back):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)   Album Cover (inside):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)

 

解説書:SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)ということで、何か珍しいレコードを持ってなかったかなと思っていたところ、ふと思い出したのが、ずっと前にヤマハのスピーカーを買ったときに貰ったこのキャンペーン用の非売品レコード「SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)」です。

ただ、自分としては、割とレアなものかと思っていたものの、ネットで検索したら結構沢山オークションで出ているばかりか、音楽好きなら、多くの人が一度は覗いたことがあるであろう音楽データベース・サイトの"Discogs"にも掲載されていたのでビックリ。

付属の6ページの解説書には、いかに音質に重点を置き、妥協せずにレコーディングが行われたかといったことが、こと細かに専門的な解説を交えて記されているのですが、実際のところ、そういった解説に目を通さなくても一聴して直ぐに分かるほど音の良さを実感できます。

収録されているのはジャズやファンクといった要素を含んだフュージョン・サウンドといった印象ですが、当時はさほど興味があったジャンルの音楽ではなかったものの、その音の良さ(特にベースの音)に惹かれて結構良く聴いていたレコードです。まぁ、知り合いにはお昼のドラマとかのバックで流れてそうなんてちゃかされてましたけど(笑)。

 

▼ Yamaha Session III - Why Not?
https://www.youtube.com/watch?v=ceYgUjvH1-I

▼ Yamaha Session III - Nice Talking To You
https://www.youtube.com/watch?v=-hWMn8k9wLU

▼ Yamaha Session III - Pacific Dawn
https://www.youtube.com/watch?v=5pyefORMHQM

▼ Yamaha Session III - How Nice We Are!
https://www.youtube.com/watch?v=tfay0x-JRg0

 

レコード盤のラベル:SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)   レコード盤のラベル:SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)

Album Cover (inside):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)

 

解説書:SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)MUSICIAN
• Keiko Doi (Keyboard)
• Yayoi Hirabe (Keyboard)
• Vince Colaiuta (Drum)
• Nathan East (Bass)
• Steve Forman (Percussion)

 

TRACK LIST
SIDE-A:
1. Why Not? (written by Keiko Ota) / Solo on GS-1: Keiko Ota
2. Nice Talking To You (written by Keiko Ota) / Solo on GS-1: Keiko Doi & Yayoi Hirabe

SIDE-B:
1. Pacific Dawn (written by Keiko Doi) / Solo on GS-1: Keiko Doi
2. Santa Ana Fwy. (written by Yayoi Hirabe) / Solo on GS-1: Yayoi Hirabe
3. How Nice We Are! (written by Keiko Ota) / Solo on YAMAHA Acoustic Piano: Yayoi Hirabe

 

NOTES
• ヤマハスピーカーフェアー記念キャンペーン用の非売品レコード
• 8ページの解説書つき(日本語 / 英語)
• 見開きジャケット
• Format: Vinyl LP

• Recorded at: Yamaha R&D Studio, Los Angeles, California
• Mastering at: JVC Cutting Center, Hollywood, California
• Digital Recording

 


 

そして、こちらは後に市販されたそのCD。

実を言うと、CDがリリースされていたことは、このLPの記事を書いているときに知り、探して購入したんですね。とは言っても、発売から既に30年以上も経っているということもあって、今では廃盤になっており、中古でしか手に入らなかったんですけどね。

それでも、CDがあることを知ってからは、CDで聴いてみたいとの思いがずっとあったので、数か月後にようやく見つけて手にすることができたときはやっぱり嬉しかったですね。ということで、このCDの部分は後から追記したものです。

CD Case (front):SESSION III (YAMAHA)   CD Case (back):SESSION III (YAMAHA)   Album Cover (back):SESSION III (YAMAHA)

CDの方はLPに収録されていた5曲に加え、新たに"Fortune Cookie"を追加した全6曲が収録されており、曲順も若干変更されています。

CD Case (inside):SESSION III (YAMAHA)MUSICIAN
• Keiko Doi (Keyboard)
• Yayoi Hirabe (Keyboard)
• Vince Colaiuta (Drum)
• Nathan East (Bass)
• Steve Forman (Percussion)

TRACK LIST
1. Why Not? (written by Keiko Ota) / 2. Nice Talking To You (written by Keiko Ota) / 3. Santa Ana Fwy. (written by Yayoi Hirabe) / 4. How Nice We Are! (written by Keiko Ota) / 5. Pacific Dawn (written by Keiko Doi) / 6. Fortune Cookie (written by Keiko Doi)

NOTES
• 発売元:アルファエンタープライズ
• CD発売年:1983年
• 品番:YCD8301
• 解説付
• 発売時の価格:\3,500

2014年6月14日

ROCK IN A HARD PLACE 「美獣乱舞」 / AEROSMITH (1982)

CDの帯(初CD化盤):美獣乱舞 / エアロスミスAlbum Cover (front): Rock in a Hard Place / Aerosmith   Album Cover (back): Rock in a Hard Place / Aerosmith

ジョー・ペリー(1979年脱退)と、ブラッド・ウィットフォード(1981年脱退)の2人のオリジナルギタリストに代わり、ジミー・クレスポ(前作でも部分的に参加)と、リック・デュフェイの2人のギタリストをメンバーに加えて制作されたアルバムが、通算7枚目のスタジオアルバムとなるこの「Rock in a Hard Place / 美獣乱舞」。(ただし、"Lightning Strikes"のみ、ブラッド・ウィットフォードがリズムギターで参加している)

と、オリジナルメンバー2人を欠いた状態で制作されたアルバムということもあり、エアロスミスのアルバムの中では比較的影の薄い存在となっている印象があります。

とは言っても、それほど悪いアルバムとも思えないんですよね。個人的には3年後にリリースされたオリジナルメンバーでの復活アルバム"Done with Mirrors"よりも好きです。

• 日本盤初回プレスCD(日本初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

LPレコードの帯:美獣乱舞 / エアロスミス Japanese 12-inch Vinyl LP + Obi: Rock in a Hard Place / Aerosmith実を言うと、エアロスミスのアルバムで、LPレコードとして持っているのは、この"Rock in a Hard Place"1枚だけなんですよね。唯一持っているエアロスミスのLPレコードが、この"Rock in a Hard Place"というのは世界的に見てもけっこう珍しいのではないでしょうか(笑)。

何故、他のLPレコードは処分してしまったのに、この"Rock in a Hard Place"だけは残しておいたのかといえば、このアルバムだけは直ぐにはCD化されないんじゃないかと思ったから(笑)。

と、そういった経緯もあり、CD化された際は、待ってましたと言わんばかりに喜んで買った覚えがあります。

このアルバム、レコードでいうところのA面(1~5)が特に充実していて、1曲目の"Jailbait"は過去のオープニング曲と比べても遜色の無いエアロらしいへヴィーな曲ですし、2曲目の"Lightning Strikes"は一時期のライヴでも頻繁に演奏されていた曲。個人的には3曲目の"Bitch's Brew"と、5曲目の"Cry Me a River"が特に好きで、当時はアルバムからは当然"Cry Me a River"がシングルになるんだろうと思い込んでいました。又、10曲目の"Push Comes to Shove"は、復活後のアルバムに収録されていても違和感の無い曲。

 

LPレコードのラベル:Rock in a Hard Place / Aerosmith

 

ということで、アルバムの中では最も好きな曲のひつである、この"Cry Me a River"、オリジナルではなく、スタンダードナンバーのカヴァー曲なのですが、ジャジーな雰囲気ながらもエアロらしさに溢れた素晴らしいカヴァーで、それこそカヴァーと言われなければオリジナルと勘違いするほど、実に渋くてカッコいいアレンジのカヴァー曲です。ほんと好きなんですよね、この曲。

 

▼ こちらは、1990年代以降で最も成功したジャズミュージシャンの一人とも言われているカナダ生まれの女性ジャズ・ピアニスト&シンガー、ダイアナ・クラールによる"Cry Me A River"。

Diana Krall - Cry Me A River (Live In Paris)
https://www.youtube.com/watch?v=S4hPii_RVHE

▼ そして、こちらがエアロスミスの"Cry Me A River"。

Aerosmith - Cry me a River
https://www.youtube.com/watch?v=4wmLg52Bcxs

▼ "Jailbait"も過去のオープニング曲に負けず劣らずの曲。

Aerosmith - Jailbait
https://www.youtube.com/watch?v=bm2PWJiqBlE

▼ アルバムの中では"Cry Me A River"と並んで最も好きな曲のひとつ。

Aerosmith - Bitch's Brew
https://www.youtube.com/watch?v=moCEg6npE4M

 

スティーヴン・タイラーのヴォーカルは言うに及ばず、演奏面ではエアロらしさを踏まえたジミー・クレスポの活躍が光るアルバムだと思うのですが、収録曲の多くがスティーヴン・タイラーとジミー・クレスポの共作曲ということを考えれば、演奏面だけではないジミー・クレスポの貢献度といった部分も、もっと評価されてもいいのではないかと思います。

アルバムジャケットのストーンヘンジはアルバムタイトルと関連していると思うのですが、それ以外にも何かしらの意味が隠されている気がしなくもありません。

 

▼ LPレコードのラベル / 解説 & 歌詞カード

LPレコードのラベル:Rock in a Hard Place / Aerosmith   Inner Sleeve (Japanese 12-inch Vinyl LP): Rock in a Hard Place / Aerosmith

 

TRACK LIST
1. Jailbait / 2. Lightning Strikes / 3. Bitch's Brew / 4. Bolivian Ragamuffin / 5. Cry Me A River / 6. Prelude To Joanie / 7. Joanie's Butterfly / 8. Rock In A Hard Place (Cheshire Cat) / 9. Jig Is Up / 10. Push Comes To Shove

1. ジェイルベイト / 2. ライトニング・ストライクス / 3. ビッチェズ・ブリュー / 4. 彷徨えるボリヴィアン / 5. クライ・ミー・ア・リヴァー / 6. プレリュード(ジョニーに捧ぐ) / 7. ジョニーズ・バタフライ」 / 8. ロック・イン・ア・ハード・プレイス / 9. ジィグ・イズ・アップ / 10. プッシュ・カムズ・トゥ・ショウヴ

 

NOTES
• Brad Whitford - Rhythm Guitar on "Lightning Strikes"

• 日本盤初回プレスCD(日本初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

• US 32位 (Gold / 1989-RIAA)

 

AEROSMITH - BAND MEMBERS (Listed on Inner Sleeve)
• Tom Hamilton - Bass
• Jimmy Crespo - Lead Guitar
• Joey Kramer - Drums
• Steven Tyler - Vocals, Keyboards, Harmonica, Percussion
• Rick Dufay - Guitar

 

Back Cover Photos: Rock in a Hard Place / Aerosmith

 

 

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2014年4月12日

STEREOTOMY / THE ALAN PARSONS PROJECT (1985)

LPレコードの帯:ステレオトミー / アラン・パーソンズ・プロジェクト Album Cover (front): Stereotomy / The Alan Parsons Projectこの「Stereotomy / ステレオトミー」は、前作"Vulture Culture"でのポップ路線から一転、ロック色が増した作品となりました。今でこそ、このアルバムならではの魅力を以前よりは感じることができるようになったものの、LPレコードで買った当時は全く好きになれず、最初に数回聴いた後は殆ど聴く事もなかったんですよね。

まぁ、前作とは大きくサウンドが変わったことも一因としてあるのかもしれませんが、それでも、大半のLPレコードは処分した中で、こうして数少ない手持ちのLPレコードにこのアルバムが含まれているのですから、自分の事とはいえ、分からないものですね。ただ、ひいき目に見ても一般受けはしなさそうなアルバムではあります。

アルバムの帯には「ゲイリー・ブルッカーをはじめ、6人のヴォーカリストと100名に及ぶロンドンのフィルハーモニア・オーケストラを起用」と記されているのですが、"Silence and I"(静寂と私)のような曲を期待すると肩透かしを食らいます。

アルバムの方向性からくるものなのかどうかは分かりませんが、これまでメインでヴォーカルをとっていたエリック・ウルフソンが単独でリードヴォーカルをとる曲は1曲も無く、バッキングヴォーカルで"Stereotomy"の1曲にクレジットされているだけで、今回は、その"Stereotomy"を含む3曲でリードヴォーカルをとっているジョン・マイルズがメインとなっています。

その他では"A Whiter Shade Of Pale"(青い影)でお馴染みの、元プロコル・ハルムのゲイリー・ブルッカーが"Limelight"でヴォーカルをとっています。

Album Cover (back): Stereotomy / The Alan Parsons Project アルバムタイトルにもなっている"Stereotomy"がファーストアルバムのコンセプトだったエドガー・アラン・ポーの小説「モルグ街の殺人」からの引用ということで、原点回帰を示したアルバムだとも取れると思うのですが、それでも、前作はいったい何だったのかと思うほどの変貌振り。しかも前作とはヴォーカリストも大きく変わっているので、私のみならず、戸惑われたたファンも多かったのではないかと。

しかしながら、逆に前作でのポップ感覚に違和感を感じた人にとっては、かつてのプログレ的サウンドに回帰したともとれるこちらのアルバムの方が魅力的なのかもしれません。特に7分を超える大作のタイトルトラック、それにインストゥルメンタル曲"Urbania"、"Where's The Walrus?"の2曲は素晴らしい出来ですからね。

どちらかと言えば過渡期の地味なアルバムといった印象もありますが、実は本国であるイギリスのチャートで最上位を記録したアルバムは、"Eye in the Sky"(27位)でも、"Ammonia Avenue"(24位)でもなく、この"Stereotomy"(19位)なんですよね。とかくイギリス人気質といったものが語られたりもしますが、こういった部分では文化的奥深さと成熟した音楽文化を感じるところではあります。

で、このアルバムを取り上げるにあたって、今回初めて"YouTube"で"Stereotomy"のミュージックビデオを見てみたのですが、現代アートというか、動くストーム・ソーガソン作品といった雰囲気で、妙に惹かれてしまいました。どんな内容かというと、緑色のシャツを着た男が最初から最後まで延々と前転や側転、バク転等を繰り返すという映像です(笑)。 ちなみに、ストーム・ソーガソンとは、長年アラン・パーソンズ・プロジェクト及びアラン・パーソンズのソロ作品のジャケットデザインに携わっていたデザイナーです(残念ながら昨年の2013年に亡くなられました)。

▼ The Alan Parsons Project - Stereotomy
https://www.youtube.com/watch?v=hWIZ3rWv18o

 

LPレコードのラベル:Stereotomy / The Alan Parsons Project   LPレコードのラベル:Stereotomy / The Alan Parsons Project   LPレコードのラベル:Stereotomy / The Alan Parsons Project

 

TRACK LIST
[Side One]
1. Stereotomy (ステレオトミー) / 2. Beaujolais (眠りを覚ますボジョレー) / 3. Urbania [Instrumental] (アーバニア [インストゥルメンタル]) / 4. Limelight (ライムライト)
[Side Two]
1. In The Real World (現実革命) / 2. Where's The Walrus? [Instrumental] (海獣 [インストゥルメンタル] ) / 3. Light Of The World (ライト・オブ・ザ・ワールド) / 4. Chinese Whispers [Instrumental] (チャイニーズ・ウィスパーズ [インストゥルメンタル] ) / 5. Stereotomy Two (ステレオトミー II)

NOTES
Tracks 1, 5, 9: Lead Vocal - John Miles / Track 2: Lead Vocal - Chris Rainbow / Track 4: Lead Vocal - Gary Brooker / Track 7: Lead Vocal - Graham Dye / Tracks 3, 6, 8: Instrumental
(Track 1: Backing Vocal - Eric Woolfson / Track 7: Backing Vocal - Steven Dye)

• Album: UK 19位 / US 43位
• Single: "Stereotomy" US 82位

 


 

CDの帯:ステレオトミー / アラン・パーソンズ・プロジェクトAlbum Cover (front): Stereotomy / The Alan Parsons Project   Album Cover (back): Stereotomy / The Alan Parsons Project   CD: Stereotomy / The Alan Parsons Project

そして、こちらは同タイトルのCDで、4曲のボーナス・トラックが加えられた2009年の再発盤です。

上のLPと比べても分かるように、こちらのCDはジャケットの色がかなり濃い深緑になっているのですが、もしかして、海外盤は元々こういう色だったのでしょうかね? 一応、画像検索で確認してみたのですが、これ以外にも様々な色のジャケットがあるようで良く分かりませんでした(笑)。

それでもやっぱり、できることなら当時の日本盤の色調を再現して欲しかったとは思うところ。LPを持っていたこともあるのですが、どうもこのCDの色調には馴染めないんですよね。

 

CDの帯(裏側):ステレオトミー / アラン・パーソンズ・プロジェクトTRACK LIST
1. Stereotomy / 2. Beaujolais / 3. Urbania (Instrumental) / 4. Limelight / 5. In The Real World / 6. Where's The Walrus? (Instrumental) / 7. Light Of The World / 8. Chinese Whispers (Instrumental) / 9. Stereotomy Two
[Bonus Tracks]
10. Light Of The World  (Backing Track) / 11. Rumour Goin' Round  (Demo) / 12. Stereotomy (Eric Woolfson Guide Vocal) / 13. Stereotomy (Backing Rough Mix)

1. ステレオトミー / 2. 眠りを覚ますボジョレー / 3. アーバニア(インストゥルメンタル) / 4. ライムライト / 5. 現実革命 / 6. 海獣(インストゥルメンタル) / 7. ライト・オブ・ザ・ワールド / 8. チャイニーズ・ウィスパーズ(インストゥルメンタル) / 9. ステレオトミー II
[ボーナス・トラック]
10. ライト・オブ・ザ・ワールド (Backing Track) / 11. ルーモア・ゴーイン・ラウンド (Previously Unreleased Demo) / 12. ステレオトミー (Eric Woolfson Guide Vocal) / 13. ステレオトミー II (Backing Rough Mix)

NOTES
• CD発売日:2009年1月21日(再発盤)
• 解説・歌詞・対訳付

 

 

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2014年3月25日

VULTURE CULTURE / THE ALAN PARSONS PROJECT (1984)

LPレコードの帯:ヴァルチャー・カルチャー / アラン・パーソンズ・プロジェクト Album Cover with Obi Strip (Vinyl LP): Vulture Culture / The Alan Parsons Project   Inner Sleeve (Vinyl LP): Vulture Culture / The Alan Parsons Project   Inner Sleeve (Vinyl LP): Vulture Culture / The Alan Parsons Project

アラン・パーソンズ・プロジェクト史上、最もポップなアルバムと言えるのが、この「Vulture Culture / ヴァルチャー・カルチャー」。上の写真は手持ちのLPレコードを撮ったもので、中央と右は見開き歌詞カードの表と裏です。

前作の「Ammonia Avenue (アンモニア・アヴェニュー)」から1年も経たずにリリースされたアルバムだったこともあり、初めて買ったアラン・パーソンズ・プロジェクトのアルバムが"Ammonia Avenue"だった私は、「えっ、もう出たの!」といった感じでちょっぴり驚いたことを覚えています。

収録曲は全8曲(LPレコードは片面4曲ずつという構成)、そして収録時間もトータルで40分を切る37分59秒ということもあり、アルバム全体としてもコンパクトな印象があります。

私自身は、親しみやすさもあり、前作以上に幅広く受け入れられるんじゃないかと思っていたのですが、アルバムのセールスは前作に及ばずといったところでした。

それでも、アルバムにはアラン・パーソンズ・プロジェクトらしさに溢れた魅力的な楽曲が数多く収録されており、大作感は無いものの、アルバムとしては表現方法が若干変わっただけで、クオリティーはコレまでのアルバムと比べても遜色の無いものを持っていると思います。

特に前半の4曲(LPではA面)は、どれもがシングルカットされても良さそうな曲。ただ、ファーストシングルが"Let's Talk About Me"(米56位)だったのはちょっと意外な気もしました。シングルとしては、この後に"Days Are Numbers (The Traveller)"(米71位)がセカンドシングルとしてリリースされましたが、個人的にはこれらの2曲よりも先に"Separate Lives"や、"Sooner Or Later"をシングルカットした方が良かったのでは?なんてことを当時は思ったりもしていました。

何処となくシンセ・ポップのような雰囲気になったことで、問題作と取られることもあるようですが、前作でのポップ感覚が昇華されたと考えれば、さほど違和感も感じません。

実際、個人的なベストアルバムを作るとしても、このアルバムは絶対に外せない存在ですしね。個人的には、エリック・ウルフリンがヴォーカルをとる"Separate Lives"、"Sooner Or Later"、"The Same Old Sun"の3曲と、クリス・レインボウのヴォーカルが魅力的なミディアム・スローの"Days Are Numbers (The Traveller)"、それに、アラン・パーソンズ・プロジェクトにとっては定番ともいえるインストゥルメンタル曲の"Hawkeye"といったところが好きな楽曲です。

ただ、ラストの"The Same Old Sun"なんかを聴くと、以前だったらオーケストラを使った壮大なアレンジで聴かせてくれたんだろうなと思うところもあります。

LPレコードのラベル:Vulture Culture / The Alan Parsons Project   LPレコードのラベル:Vulture Culture / The Alan Parsons Project

ちなみに、アラン・パーソンズ・プロジェクトといえば、曲ごとに複数のヴォーカリストを使うことが知られているところですが、このアルバムでもメインのエリック・ウルフリンを含め、5人のヴォーカリストが顔を揃えています。

ファーストシングルにもなった1曲目の"Let's Talk About Me"だけは、元パイロットのデヴィッド・ペイトンがヴォーカルをとっているものの、後の4人は前作と同じ布陣。ただ、デヴィッド・ペイトンも、これまでずっとアラン・パーソンズ・プロジェクトの"Bass & Vocals"としてアルバムに参加していた人物なので、そういった意味では、いつもとほぼ変わらないメンバーで制作されたアルバムといえます。

ちなみに、「デヴィッド・ペイトン(David Paton)」はファーストアルバムからアラン・パーソンズ・プロジェクトの一員として名を連ねている人物で、伝説的グループ「パイロット(Pilot)」のメンバーでもありました。パイロットのアルバムをアラン・パーソンズがプロデュースしたことから交流が始まったようですが、同じく、ファーストアルバムからアラン・パーソンズ・プロジェクトの一員として名を連ねているギタリストの「イアン・ベアンソン(Ian Bairnson)」もパイロットのメンバーだったということから、きっと二人共その頃からアラン・パーソンズに目を付けられる技量と才能を持っていたんでしょうね。ちなみにデヴィッド・ペイトンはレコードデビューする前(1969-1970)のベイ・シティ・ローラーズにも在籍していたという経歴を持っています。

確かに、"Let's Talk About Me"の曲調は、エリック・ウルフリンや、クリス・レインボウをはじめ、他の2人には合わない 感じはしますし、デヴィッド・ペイトンがヴォーカリストに選ばれたのも何となく頷けます。ただ、このキーの高いハイトーン・ヴォイスはもしかしたら好き嫌いの分かれるところかもしれません。実を言うと私も当初は多少苦手でした。今は、ポップながらも、何処となくサイケっぽい雰囲気があり気に入ってるんですけどね。

 

CDの帯:ヴァルチャー・カルチャー / アラン・パーソンズ・プロジェクト Album Cover (front): Vulture Culture / The Alan Parsons Project   Album Cover (back): Vulture Culture / The Alan Parsons Project

そして、こちらがその後に買ったCD。ライナーノーツには93年の日付が記してあるので、多分その頃に買ったものだと思います。二つ折りのディスコグラフィー付き。

TRACK LIST
1. Let's Talk About Me / 2. Separate Lives  / 3. Days Are Numbers (The Traveller) / 4. Sooner Or Later / 5. Vulture Culture / 6. Hawkeye / 7. Somebody Out There / 8. The Same Old Sun

1. レッツ・トーク・アバウト・ミー / 2. セパレイト・ライヴス  / 3. デイズ・アー・ナンバーズ (旅人は星を数える) / 4. 自由はすぐそこに / 5. ヴァルチャー・カルチャー / 6. ホークアイ / 7. 悪夢 / 8. それでも陽は昇る

NOTES
• Tracks 1: Lead Vocal - David Paton
• Tracks 2, 4, 8: Lead Vocal - Eric Woolfson
• Tracks 3: Lead Vocal - Chris Rainbow
• Tracks 5: Lead Vocal - Lenny Zakatek
• Tracks 7: Lead Vocal - Colin Blunstone
• Tracks 6: instrumental

• Album: UK 40位、US 46位
• Singles: "Let's Talk About Me" US 56位 / "Days Are Numbers (The Traveller)" US 71位

• 解説・歌詞・対訳付

 

 

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2014年2月20日

WHEELS ARE TURNIN' / REO SPEEDWAGON (1984)

LPレコードの帯:ホイールズ・アー・ターニン / REO スピードワゴンAlbum Cover (front): Wheels are Turnin' / REO Speedwagon   Album Cover (back): Wheels are Turnin' / REO Speedwagon   Album Cover (front) with Obi Strip: Wheels are Turnin' / REO Speedwagon

こちらは"REO Speedwagon"の13枚目のアルバム「Wheels are Turnin' / ホイールズ・アー・ターニン」。LPレコードは殆どを処分しているので、手元に残っているのは思い出深いものや珍しいものなど極一部なのですが、何故にこのアルバムを残していたのか自分でもちょっと不思議に思っていたところ、久しぶりにジャケットの中を覗いてみてその理由が判明。

多分、それは、この厚紙製の「ストロボ・スコープ・ホイール」なるものがおまけとして付いていたから(笑)。

 

▼ こちらがその付属のストロボ・スコープ・ホイール(ジャケット・サイズ)

帯(REOが動く!?):Wheels are Turnin' / REO Speedwagon  Cut Out Stroboscopic Wheel: Wheels are Turnin' / REO Speedwagon  Cut Out Stroboscopic Wheel: Wheels are Turnin' / REO Speedwagon

▼ 作り方を記した説明書き

Cut Out Stroboscopic Wheel: Wheels are Turnin' / REO Speedwagon

 

と、冒頭から音楽とは関係のない話から入ってしまいましたが、アルバムからは4曲のトップ40ヒットが生まれ、セカンドシングルの「Can't Fight This Feeling (涙のフィーリング)」はビルボードチャートで1位を記録。そして、アルバム自体もビルボードチャートで7位とヒットしたわけですが、私自身はといえば、"Can't Fight This Feeling"と"One Lonely Night"の2曲ばかりを聴いていた記憶があります。個人的な好みの問題なんでしょうけど、前々作の「Hi Infidelity(禁じられた夜)」でもそうでしたが、"REO Speedwagon"のロックンロールタイプの曲は多少苦手な印象がありましたね。

とは言っても、時が経っても"Can't Fight This Feeling"が名曲であることに変わりがないことを再確認。実はこのアルバムを取り上げる際に、今回初めて"Can't Fight This Feeling"のミュージックビデオを観たのですが、けっこう良いビデオですね。なんか益々この曲が好きになりました。

 

▼ REO Speedwagon - Can't Fight This Feeling (ミュージックビデオ)

https://www.youtube.com/watch?v=zpOULjyy-n8

 

▼ Can't FightThis Feeling - REO Speedwagon (スタジオでのメイキング映像)
https://www.youtube.com/watch?v=d3G3oImGXR0

▼ REO Speedwagon Can't fight this feeling @Live AId (ライヴ・エイド)
https://www.youtube.com/watch?v=dqJK29zsO44

 

LPレコード盤のラベル:Wheels are Turnin' / REO Speedwagon  LPレコード盤のラベル:Wheels are Turnin' / REO Speedwagon

 

なお、アルバムの裏面にクレジットされている曲目には、1~5が「Side A」、6~9が「Side Z」と記されています。"A to Z"ということなんでしょうかね。

 

TRACK LIST
Side A: 1. I Do' Wanna Know (愛は気ままに) / 2. One Lonely Night (ワン・ロンリー・ナイト) / 3. Thru The Window (スルー・ザ・ウィンドウ) / 4. Rock 'N Roll Star (ロックンロール・スター) / 5. Live Every Moment (リブ・エブリー・モーメント)
Side Z: 1. Can't Fight This Feeling (涙のフィーリング) / 2. Gotta Feel More (ガッタ・フィール・モア) / 3. Break His Spell (ブレイク・ヒズ・スペル) / 4. Wheels Are Turnin' (ホイールズ・アー・ターニン)

 

NOTES
• Album: US 7位 (2x Platinum / 1990-RIAA)
• Singles: "I Do' Wanna Know" US 29位 / "Can't Fight This Feeling" US 1位、UK16位 / "One Lonely Night" US 19位 / "Live Every Moment" US 34位

• The LP version contained a cut out stroboscopic wheel

 

 

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2014年2月15日

HI INFIDELITY 「禁じられた夜」 / REO SPEEDWAGON (1980)

LPレコードの帯:禁じられた夜 / REO スピードワゴンAlbum Cover: Hi Infidelity / REO Speedwagon 私が初めて買った"REO Speedwagon"のアルバムが、この"Hi Infidelity"(邦題は「禁じられた夜」)でした。

ドラマティックなバラード曲である"Keep On Loving You"と、"Take It On The Run"の2曲に惹かれたからというのが購入した理由でしたが、日本では60年代ポップス的な香りがする「In Your Letter(涙のレター)」がこれらの曲以上にヒットしていました。

ビルボードチャートでは、長い間、首位だったジョン・レノンの「ダブル・ファンタジー」に取って代わり、その後15週もの間No.1の座に居座り続け、結果的には年間チャートでも「ダブル・ファンタジー」を押さえ堂々の1位を記録したわけですが、メロディックなサウンドにハイトーンヴォイスと厚みのあるコーラス・ハーモニー、そして、ギターもそれなりにハードといった、この当時の主流ともいえるハードロックの要素が高次元で兼ね備えられたサウンドは、もしかしたら、翌年にリリースされ、No.1を記録したスティクスの"Paradise Theater"や、ジャーニーの"Escape"といったアルバムにも少なからず影響与えたのかもしれません。

そういえば当時の音楽雑誌に載っていたインタヴュー記事にも、スティクスやジャーニーと比較されることに対し「自分たちが先だったんだ」みたいなことを発言していたことを何となく覚えています。

又、1971年にファースト・アルバム"REO Speedwagon"でデビューして、当時でもそれなりにキャリアを積んだグループの大ヒットアルバムだったことから、日本ではヴォーカリストの"Kevin Cronin"(ケヴィン・クローニン)の名にに引っ掛けて、苦労人が報われたみたいなことも言われていましたね。

ただ、1980年にリリースされたこの"Hi Infidelity"が大ヒットを記録したことから、一夜にして成功を掴んだかのように語られることもありますが、実際は、1978年リリースの8thアルバム"You Can Tune a Piano, but You Can't Tuna Fish"(ツナ・フィッシュ)が米29位(2x Platinum)、 1979年リリースの9thアルバム"Nine Lives"(ナイン・ライヴス)が米33位(Gold)、そして、"Hi Infidelity"の前作となる1980年リリースのベストアルバム"A Decade of Rock and Roll 1970 to 1980"(ディケイド・オブ・ロックンロール 1970~1980)が、米55位(Platinum)と、徐々に成功への足掛かりは掴んでいた印象はあります。

正直言うと、アルバムを通してというよりも、"Keep On Loving You"と、"Take It On The Run"の2曲ばかりを聴いていた思い出があるアルバムですが、当時はまたひとつお気に入りのバンドが増えたことに喜んでいました。

しかしながら、期待して買った次作の"Good Trouble"はあまり好きになれず、今度こそはと買った次々作の"Wheels Are Turnin'"でやや盛り返すも、残念ながら"REO Speedwagon"のアルバムを買うのはここでストップしてしまいました。とは言っても、ビルボードチャートでは両アルバム共に7位と、トップ10に入るヒットを記録したのですから、あくまでも個人的な好みの問題だったんでしょうけど。

それでも、やはり"Keep On Loving You"と、"Take It On The Run"の2曲は今でも自分にとっては特別な曲なんですよね。"Take It On The Run"に於けるギターソロについて、ゲイリー・リッチラスが「この曲にはハードなギターソロを入れたかったんだ」と語っていたインタヴュー記事を読んで、「うんうん、このハードなギターソロが良いんだよ」と一人で頷いていたことは今も覚えてますし、レコード盤は殆どを処分したにもかかわらず、こうして今もこのアルバム"Hi Infidelity"はレコード盤として持っているわけですからね。

 

Album Cover (front) with Obi Strip: Hi Infidelity / REO Speedwagon   Album Cover (back): Hi Infidelity / REO Speedwagon   

 

REO SPEEDWAGON - BAND MEMBERS
• Kevin Cronin - Acoustic Guitar, Guitar, Piano, Rhythm Guitar, Vocals, Background Vocals, Chorus
• Gary Richrath - Guitar, Electric Guitar, Vocals, 12 String Guitar
• Neal Doughty - Organ, Synthesizer, Piano, Keyboards, Hammond Organ
• Alan Gratzer - Drums, Tambourine, Background Vocals
• Bruce Hall - Bass, Guitar, Vocals, Lead Vocals on "Someone Tonight"

 

LPレコード盤のラベル:Hi Infidelity / REO Speedwagon  LPレコード盤のラベル:Hi Infidelity / REO Speedwagon

 

TRACK LIST
Side A: 1. Don't Let Him Go (ドント・レット・ヒム・ゴー) / 2. Keep On Loving You (キープ・オン・ラヴィング・ユー) / 3. Follow My Heart (フォロウ・マイ・ハート) / 4. In Your Letter (涙のレター) / 5. Take It On The Run (テイク・イット・オン・ザ・ラン)
Side B: 6. Tough Guys (タフ・ガイズ) / 7. Out Of Season (アウト・オブ・シーズン) / 8. Shakin' It Loose (シェイキン・イット・ルース) / 9. Someone Tonight (サムワン・トゥナイト) / 10. I Wish You Were There (アイ・ウィッシュ・ユー・ワー・ゼア)

 

NOTES
• Album: US 1位 (15 weeks)、UK 6位
• 9x Multi Platinum / 1995-RIAA

• Singles: "Keep on Loving You" US 1位、UK 7位 / "Take It on the Run" US 5位、UK 19位 / "Don't Let Him Go" US 24位 / "In Your Letter" US 20位

 

▼ Keep On Loving You (Live)

https://www.youtube.com/watch?v=iyROM4rz_eg

 

▼ Take It On The Run (Live)

https://www.youtube.com/watch?v=ZQ-uWQJNx7w

 

おまけ

▼ ギターソロでちょっぴり指があちちのゲイリー・リッチラス(笑) - Take It On The Run (Live)

https://www.youtube.com/watch?v=HsC0GSmOP8k

 

 

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2013年8月10日

ASIA 「詠時感~時へのロマン」 / ASIA (1982)

LPレコードの帯:詠時感~時へのロマン / エイジアAlbum Cover (front): Asia (1st Album) / Asia   Album Cover (back): Asia (1st Album) / Asia   Album Cover (with Obi): Asia (1st Album) / Asia

キング・クリムゾン、ロキシー・ミュージック、U.K.といったバンドで活躍していたジョン・ウェットン(ヴォーカル & ベース)に、元イエスのスティーヴ・ハウ(ギター)と、元エマーソン・レイク・アンド・パーマーのカール・パーマー(ドラムス)、それに元バグルス~イエスのジェフ・ダウンズ(キーボード)といった錚々たるメンバーで結成されたエイジアのファーストアルバムが、こちらの「ASIA (詠時感~時へのロマン)」です。ちなみに、ここで紹介しているのは手持ちの日本盤LPレコードです。

当時はファーストアルバムがリリースされる前から既にスーパーバンドの誕生として話題になっていたのですが、実際はファーストアルバムがリリースされてからの衝撃の方が遥かに大きなものでしたね。

 

Inner Sleeve: Asia (1st Album) / Asiaプログレッシヴ畑で名を馳せた4人が創り出したサウンドはといえば、プログレッシヴ・ロック色はあくまでもエッセンスとして留める程度で、ポップ色を前面に打ち出したものでしたが、親しみやすいメロディーラインを持った曲がスケール感溢れるアレンジと演奏で展開される様は、ロジャー・ディーンが手がけたアルバムカヴァーと相まって、エイジアならではの世界観が表現されていたようにも感じました。

アルバムはビルボード・チャートで9週間第1位となり、ファーストシングルの"Heat Of the Moment"も同じくビルボード・チャートで4位を記録するヒットとなりました。そしてアルバムは年間チャートでも1位となるなど商業的にも成功を納めたのでした。

▼ ASIA - Heat Of The Moment
https://www.youtube.com/watch?v=nvdYll1euGU

 

レコード盤のラベル:Asia (1st Album) / Asia   レコード盤のラベル:Asia (1st Album) / Asia

 

個人的なことを言えば、収録曲の中ではセカンドシングルとなった「Only Time Will Tell / 時へのロマン」が特に好きでしたが、実を言うとアルバムとしては次作の"Alpha"の方がよりのめり込んで聴いていた記憶があります。

▼ ASIA - Only Time Will Tell
https://www.youtube.com/watch?v=Z8alr_XJ0co

 

TRACK LIST (LPレコード)
Side 1:  1. Heat Of The Moment (ヒート・オブ・ザ・モーメント) /  2. Only Time Will Tell (時へのロマン) /  3. Sole Sourvivor (孤独のサヴァイヴァー) /  4. One Step Closer (ワン・ステップ・クローサー) /  5. Time Again (タイム・アゲイン)
Side 2:  1. Wildest Dreams (この夢の果てまで) /  2. Without You (ウィズアウト・ユー) /  3. Cutting It Fine (流れのままに) /  4. Here Comes The Feeling (ときめきの面影)

ジャケットの模写:Asia (1st Album) / AsiaNOTES
• Album: US 1位 (4x Platinum / 1995-RIAA)、UK 11位
• Singles: "Heat of the Moment" US 4位、UK 46位 / "Only Time Will Tell" US 17位、UK 54位

ASIA - BAND MEMBERS (Listed on Back Cover)
• Geoffrey Downes - Keyboards, Vocals
• Steve Howe - Guitars, Vocals
• Carl Palmer - Drums and Percussion
• John Wetton - Lead Vocal and Bass Guitar

 

 

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R.I.P. John Wetton / ASIA Official Website (2017)

エイジア結成以前にジョン・ウェットンが在籍していたバンド
Night After Night 「ナイト・アフター・ナイト(ライヴ・イン・ジャパン)」 (1979) / UK

ジョン・ウェットンとジェフ・ダウンズが提供した楽曲"We Move as One"を収録
Eyes Of A Woman (1985) / Agnetha Fältskog [ex-Abba]

2013年8月 4日

GREATEST HITS / AIR SUPPLY (1983)

LPレコードの帯:渚の誓い | エア・サプライ・グレイテスト・ヒッツ / エア・サプライAlbum Cover (front): Greatest Hits / Air Supply   Album Cover (back): Greatest Hits / Air Supply   Album Cover (with Obi): Greatest Hits / Air Supply

1983年にリリースされたこの「Greatest Hits / 渚の誓い | エア・サプライ・グレイテスト・ヒッツ」は、私が初めて買ったエア・サプライのアルバム(LPレコード)でした。アルバムの邦題「渚の誓い」が示すように、先にシングルとしてリリースされ大ヒットしたこの曲が収録されたアルバムでもあったわけですが、当時は日本でもこの曲がテレビドラマの主題歌として使用されたことから、日頃は洋楽を聴かないような人達をも巻き込んでヒットしていました。

海原にヨットが浮かんでいるアルバムジャケットは日本だけの仕様で、オリジナルは2人の顔がイラストで描かれているものでした。とは言っても、当時はそんなことなど知らずにいたわけですが、ハイトーンヴォイスと爽やかなハーモニーが清涼感溢れるサウンドと相まって、実にエア・サプライらしいイメージがありました。

エア・サプライのアルバムジャケットに関しては、他にも日本だけの仕様がいくつかあり、それも後になって知ることでしたが、今でもエア・サプライと言えば夏のイメージがあるのは、サウンドが持つ爽やかなイメージを具現化した当時の日本のレコード会社の的を得たイメージ戦略の賜物だったのかもしれません。ちなみに、この"Greatest Hits"に付属の歌詞カードの文字の色もペパーミント・グリーンなんですよ。

アメリカでは全9曲でリリースされていましたが、日本では先にリリースされたシングル「Making Love Out of Nothing At All (渚の誓い)」のB面に収録されていたオリジナルアルバム未収録の「Late Again (Live Version)」と、「渚の誓い」同様にテレビドラマの主題歌として使用されヒットした「I'll Never Get Enough Of You (あなたのいない朝)」の2曲が追加された全11曲という形ででリリースされていました。なお、「I'll Never Get Enough Of You (あなたのいない朝)」は、本国のオーストラリアやアメリカではシングルとしてはリリースされておらず、日本だけで独自にシングルカットされた曲です。

 

LPレコードの帯:渚の誓い | エア・サプライ・グレイテスト・ヒッツ / エア・サプライレコードが主なフォーマットという時代にリリースされたこの"Greatest Hits"は、アメリカでは500万枚を超えるセールスを記録した大ヒットアルバムでしたが、レコードからにCD代わった現在では全9曲というボリュームはいささか物足りない印象があり、他にも数多くのベストアルバムがリリースされていることから、今はやや影の薄いアルバムになっている印象があります。

それでも以下に記した収録曲のビルボードに於ける順位を見ても分かるように、正にグレイテスト・ヒッツなんですよね。

Lost in Love (3位) / Even the Nights Are Better (5位) / The One That You Love (1位) / Every Woman in the World (5位) / Making Love Out of Nothing At All (2位) / All Out of Love (2位) / Here I Am (5位) / Sweet Dreams (5位)  / なお、"Chances"だけはシングルカットされていないアルバム収録曲です。

ただ、最近のベスト盤に収録されている「Making Love Out Of Nothing At All / 渚の誓い」は、このアルバムに収録されているヴァージョン(時間表記は4:56)よりも長めのヴァージョン(時間表記は概ね5:40程度)がセレクトされていることが多いようですね。日本でもヒットした当時のヴァージョンに思い入れがある自分にとっては、やっぱり、このアルバムに収録されているヴァージョンの方がしっくりきます。

レコード盤のラベル:Greatest Hits / Air Supply   レコード盤のラベル:Greatest Hits / Air Supply

それにしても、夏真っ盛りといった今の季節には、エア・サプライの清涼感溢れるサウンドが一服の清涼剤のようで心地良いですね。

 

TRACK LIST (LPレコード / Japan Edition)
[Side 1]
1. Lost In Love (ロスト・イン・ラブ) / 2. Even The Nights Are Better (さよならロンリー・ラブ) / 3. The One That You Love (シーサイド・ラブ) / 4. Making Love Out Of Nothing At All (渚の誓い) / 5. Sweet Dreams (スウィート・ドリームス)
[Side 2]
1. I'll Never Get Enough Of You (あなたのいない朝) / 2. All Out Of Love (オール・アウト・オブ・ラブ) / 3. Every Woman In The World (ときめきの愛を) / 4. Here I Am (ヒア・アイ・アム) / 5. Chances (チャンセズ) / 6. Late Again [Live Version] (レイト・アゲイン [ライヴ・ヴァージョン] )

NOTES
• US 7位 (5x Platinum / 1993-RIAA)
• "I'll Never Get Enough Of You"と"Late Again (Live Version)"の2曲は日本盤にのみ収録

 

▼ Air Supply - Making Love Out Of Nothing At All

https://www.youtube.com/watch?v=gQwco47UdQs

 

 

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ASTRA 「アストラ」 / ASIA (1985)

Album Cover (front and back): Astra / Asiaこの「Astra / アストラ」は、前作の「Alpha / アルファ」から2年の歳月を経てリリースされたエイジアの3rdアルバムです。ただ、"Alpha"リリース後にヴォーカルとベースのジョン・ウェットンが脱退、そして復帰。しかし、今度はギタリストのスティーヴ・ハウが脱退、そして、新メンバーのギタリスト、マンディ・メイヤーの加入といった具合に、グループ内のゴタゴタが続き、バンドとしては決して良好と言えるような状態ではなかったようです。それでも、そんな状況を経て制作されたことを感じさせないくらいにアルバムの完成度は高く素晴らしい出来なんですよね。

ただ、当時は前作の"Alpha"に比べて聴く機会は少なく、実のところこの"Astra"のアルバムとしての魅力に気付いたのは比較的最近で、それは2008年の復活第一弾アルバムの"Phoenix"購入後に過去のアルバムを併せて聴く機会が増えるようになってからのことです。当時はアルバムを買ったものの、頻繁に聴いていたのは2曲目の"Voice Of America"と4曲目の"Wishing"だけだったように思います。

マンディ・メイヤーのギターサウンドが前任のスティーヴ・ハウに比べてソリッドでハードロック寄りということもあってか、前2作よりもどことなく新鮮な印象があるのですが、当時はその部分が今一つのめり込めない理由だったのかもしれません。

残念ながらセールスの面では前2作よりも低調で、当時は「あれだけの作品で売れなければどうしろというんだ」といったジョン・ウェットンの嘆き節も聞かれました。

今にして思えば、これだけのクオリティーを持ったアルバムが評価されなかったことがとても残念ですし、そういった意味では当時の自分もいったい何を聴いていたんだという思いにも駆られます。

シングルカットもされたオープニングの"Go"はアルバム全体のドラマティックでスリリングな展開がこの1曲に凝縮されたような曲で、当時はどうしてそれほど好きではなかったのか自分でも不思議に思うくらいに今では好きな曲です。

 

▼ Asia - Go

https://www.youtube.com/watch?v=OubZVZyl2ww

 

続く"Voice Of America"は当時から好きだった曲で、前作"Alpha"の2曲目に収録されていた"The Smile Has Left Your Eyes"と同タイプのバラード曲といった感じですが、こちらも負けず劣らずの出来。当時は次作のコンピレーションアルバム"Then & Now"に唯一選ばれた"Astra"からの曲だったこともあり、てっきりシングルカットされてヒットしたのだと思い込んでいました。

4曲目の"Wishing"も当時から変わらず好きな曲で、"E.L.O."の"Confusion"や、"ABBA"の"Knowing Me, Knowing You"などと同様に、こういったメロディックなミドルテンポの曲は個人的に大好きです。どことなくアジアンティックな印象のある曲ですが、キーボードの音とギターの音がメロディーとマッチしていてとても心地よく、後半のコーラス・ハーモニーも印象的で気に入っています。

 

▼ Asia - Wishing

https://www.youtube.com/watch?v=ftal5KNbiOw

 

レコードではA面とB面のラストを飾る5曲目の"Rock and Roll Dream"と、10曲目の"After The War"は共に静と動の対比が見られる大作感のある曲で、"Rock and Roll Dream"では"E.L.O."でお馴染みのルイス・クラークがアレンジャーを務めるロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラが共演しており、シンフォニックなサウンドが曲に彩と躍動感を与えている印象。又、"After The War"は曲の構成と展開がスリリングで、ついつい引き込まれるような魅力を持ったアルバムのラストに相応しい曲です。"Go"同様に、この曲も、どうして当時はそれほど好きではなかったのか不思議でなりません。

 

▼ Asia - After the War

https://www.youtube.com/watch?v=cLvcddO1M6c

 

それ以外の曲も、それぞれに存在意義があることを感じさせられる出来で、どの曲も一本調子ではなく、メリハリがあり、聴き手を飽きさせないスケール感溢れる作りになっていると思います。個人的には9曲目の"Suspicion"がどことなくアルバムのアートワークに一番近い印象がありますね。とにかく、全編を通して編曲とアレンジも相当練られて制作されたことがうかがい知れるアルバムでもあります。

なお、ここに掲載している画像は全て手持ちのLPレコード(初回プレス盤)のものです。

 

▼ LPレコードの帯

LPレコードの帯:アストラ / エイジア

 

▼ レコード盤のラベル

レコード盤のラベル:Astra / Asia   レコード盤のラベル:Astra / Asia

 

▼ おまけのステッカーセット(6種類)

ステッカーセット(6種類):Astra / Asia   ステッカーセット + ジャケット + 歌詞カード:Astra / Asia

 

それにしても、今聴いても色褪せることのないクオリティーを持ったアルバムですね。冒頭で述べたことの繰り返しになりますが、ほんと、どうして当時は乏しいセールで終わったのかが不思議であると同時に、何故に自分もこのアルバムの素晴らしさに気付けなかったのだろうという思いがあります。

個人的な感想ですが、アルバムをひとつの作品として捉えるのであえば、もしかしたらエイジアのアルバムの中では、この"Astra"こそが最もまとまりのあるアルバムなのかもしれません。できることならジョン・ウェットンに伝えたい。決してあなたは間違っていなかったと。

ちなみに、当初予定されていたタイトルは"Arcadia"で、当時は音楽雑誌でもニューアルバムのタイトルとしてこの名前が挙がっていたことを覚えていますが、リリース前にデュラン・デュランのメンバー3人で結成された同名のグループがデビューすることが発表されたため、タイトルが"Astra"に変更されたという経緯があります。

アルバムは、米(67位)、英(68位)。シングルカットされた"Go"は、米(46位)。

 

TRACK LIST (LPレコード)
Side One: 1. Go / 2. Voice Of America / 3. Hard On Me / 4. Wishing / 5. Rock And Roll Dream
Side Two: 1. Countdown To Zero / 2. Love Now Til Eternity / 3. Too Late / 4. Suspicion / 5. After The War

NOTES
• Rock and Roll Dream: features the Royal Philharmonic Orchestra with Louis Clark

ASIA - BAND MEMBERS
• Geoff Downes - Keyboards
• Mandy Meyer - Guitar
• Carl Palmer - Drums
• John Wetton - Vocals and Bass Guitars

 

 

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Gravitas 「グラヴィタス~荘厳なる刻(とき)」 (2014) / Asia

R.I.P. John Wetton / ASIA Official Website (2017)

エイジア結成以前にジョン・ウェットンが在籍していたバンド
Night After Night 「ナイト・アフター・ナイト(ライヴ・イン・ジャパン)」 (1979) / UK

ジョン・ウェットンとジェフ・ダウンズが提供した楽曲"We Move as One"を収録
Eyes Of A Woman (1985) / Agnetha Fältskog [ex-Abba]

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